米の海外依存 「国益なのか、国民全体で考えて」江藤農相 米輸入拡大に反対2025年4月22日
江藤拓農相は4月22日の閣議後会見で輸入米の拡大を求める声があることに対して「自給可能な米を海外に頼る体制を築いてしまって、米の国内生産が大幅に減少してしまうことが国益なのか」と述べ米の輸入拡大に反対する考えを強調した。
「お金させ出せば手に入る」日本人信じすぎた
江藤農相は米の価格が高騰するなか、輸入米の拡大を求める消費者の気持ちは「よく分かる」としながらも、4月11日に閣議決定した食料・農業・農村基本計画が食料安全保障の確立が柱であるとして「国民の生命、財産が食によって脅かされないようにする。これが柱だ」として「主食であり自給可能な米を海外に頼るという体制を築いてしまって、米の国内生産が大幅に減少してしまうことが国益なのか。国民全体に考えていただきたい」と述べた。
また、農業者が減少するなか、輸入を拡大すれば生産意欲を失い「結局、安いものがあるなら海外から買ってくるのか、米までそうのか、と言われることが、果たして食料安全保障の確立、将来にわたる国民の不安に寄り添うことになるのか大いに疑問を持っている」、「お金さえ出せば手に入ると日本人が信じすぎてしまったがゆえに、食料自給率が低下しすぎた」などと述べ、「日本で作れるものはできるだけ国内で作ることによって自給率を上げていこうというのが(基本計画の)大きな柱」だと強調した。
また、米国が今後の日米協議のなかで米国農産物に対する動植物検疫の緩和を求める可能性について、「米国だけに緩めることは考えようがない。食の安全を脅かすようなことに日本が踏み込むことはあり得ない」と否定した。
重要な記事
最新の記事
-
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日 -
施設園芸向け複合環境制御装置「ふくごう君III」に新機能「ハウスリモコン」搭載 三基計装2025年12月5日 -
クリスマスを彩る米粉スイーツ&料理レシピ・アレンジを公開 米粉タイムズ2025年12月5日 -
「クリスマスいちご」最高金賞は2年連続で埼玉県本庄市「べにたま-X-」日本野菜ソムリエ協会2025年12月5日 -
福島県産米を食べて、福島の味覚が当たる!「ふくしま米 知って当てよう!キャンペーン」開始2025年12月5日


































