5月の野菜生育状況と価格見通し だいこん、はくさい、キャベツなど平年並み 農水省2025年5月2日
農林水産省は4月30日、東京都中央卸売市場に出荷される5月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。5月は、だいこん、はくさい、キャベツ、ほうれんそう、ねぎ、レタス、きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ブロッコリーが平年並みの価格で推移する見込み。また、にんじん、ばれいしょ、さといも、たまねぎは平年を上回り、レタスは平年を下回って推移すると見込まれる。
<主要野菜の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
主産地では冬季の少雨の影響による播種遅れがみられたが、その後の降雨により回復傾向。5月中旬以降は出荷数量の増加が見込まれる。全体として、5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎にんじん
徳島県産に加え、千葉県産が増加。徳島県産は播種時期の天候不順、冬季の低温・少雨の影響により細物傾向となっていることに加え、切り上がりがやや早くなる見込み。千葉県産は冬場の少雨の影響により生育の遅れがみられる。
全体として、徳島県産と千葉県産の端境が生じることが見込まれ、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎はくさい
主産県で、生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎キャベツ
千葉県産・愛知県産は冬季の少雨の影響により生育遅れがみられていることに加え、小玉傾向となっている。神奈川県産は気温の上昇、降雨の影響により歩留まりの低下がみられ、切り上がりが早くなる見込み。
全体として、5月の出荷数量はやや平年を下回るが昨年ほどではなく、価格は平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産県で生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ねぎ
主産県で、12月から2月の低温・少雨の影響により生育遅れがみられていたが回復傾向。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎レタス
主産県で気温の上昇と適度な降雨により生育は順調。5月前半の出荷数量はやや平年を上回り、価格はやや平年を下回って推移し、5月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
主産県で生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎なす
主産県で生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎トマト
主産県で生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ピーマン
主産県で生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ばれいしょ
鹿児島県産に加え、長崎県産の出荷が増加。鹿児島県産は冬季の低温・干ばつの影響により歩留まりが低下し、5月の出荷数量は平年を下回る見込み。長崎県産も生育が遅れている。
全体として、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎さといも
埼玉県産は収穫及び貯蔵が完了。平年より残量が少ないため、5月の出荷数量は平年を下回る見込み。鹿児島県産は冬季の低温の影響により生育が遅れている。
全体として、5月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産は収穫及び貯蔵が完了。計画的に出荷しているが、残量の減少により、5月の出荷数量はやや平年を下回る見込み。佐賀県産は冬季の低温・干ばつの影響により生育が遅れていることに加え、小玉傾向となっている。
全体として、5月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
◎ブロッコリー
主産県で生育は概ね順調。5月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2025年7月8日
-
なぜ米がないのか? なぜ誰も怒らないのか? 令和の米騒動を考える2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【立憲民主党】「食農支払」で農地と農業者を守る 野田佳彦代表2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【自由民主党】別枠予算で農業を成長産業に 宮下一郎総合農林政策調査会長2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【日本共産党】価格保障・所得補償で家族農業守る 田村貴昭衆議院議員2025年7月8日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」 【れいわ新選組】農業予算倍増で所得補償・備蓄増を やはた愛議員2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】集落と農地 地域の要 営農事業部門・広島市農協組合長、広島県農協中央会会長 吉川清二氏2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】若者を育てる農協に 営農事業部門・北海道農協中央会前会長、常呂町農協前会長 小野寺俊幸氏2025年7月8日
-
小泉農相 随契米放出に「政策効果」 市場落ち着けば備蓄水準戻す2025年7月8日
-
トランプ政権の移民摘発 収穫できず腐る野菜「農家に大きな打撃」2025年7月8日
-
【第46回農協人文化賞】常に農協、農家のため 営農事業部門・全農鳥取県本部上席主管 尾崎博章氏2025年7月8日
-
150年間受渡し不履行がなかった堂島米市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月8日
-
2025参院選・各党の農政公約まとめ2025年7月8日
-
米価 6週連続低下 3600円台に2025年7月8日
-
【JA人事】JA秋田しんせい(秋田県)佐藤茂良組合長を再任(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JA北九(福岡県) 新組合長に織田孝文氏(6月27日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAかながわ西湘(神奈川県)天野信一組合長を再任(6月26日)2025年7月8日
-
【JA人事】JAえひめ中央(愛媛県)新理事長に武市佳久氏(6月24日)2025年7月8日
-
宇都宮市に刈払機を寄贈 みずほの自然の森公園へ感謝と地域貢献の一環 JA全農とちぎ2025年7月8日
-
岡山の農業を楽しく学ぶ 夏休み特別企画「食の学校2025」 JA全農おかやま2025年7月8日