8月の野菜生育状況と価格見通し きゅうり、トマト、ピーマンなど高値傾向 農水省2025年8月4日
農林水産省は8月1日、東京都中央卸売市場に出荷される8月の野菜の生育状況と価格見通しを主産地等から聞き取り、結果を公表した。8月は、きゅうり、トマト、ピーマンなど、やや高値傾向で推移することが見込まれる品目がある一方、はくさい、キャベツ(8月前半)、レタス(8月前半)の価格は平年を下回って推移。キャベツ(8月後半)、ねぎ、レタス(8月後半)、なす(8月前半)、ばれいしょ(8月前半)、さといも、たまねぎの価格は平年並みと見込まれる。
<主要野菜の生育、出荷および価格見通し>
◎だいこん
主産地で高温、干ばつの影響により生育不良等がみられる。8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎にんじん
青森県産主体の出荷から、北海道産主体の出荷へと切り替わる。北海道産は3月の低温、4月から5月の曇天、5月以降の高温、干ばつの影響により、細物傾向。8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎はくさい
長野県産は気温高、適度な降雨の影響により、生育は順調。8月の出荷数量はやや平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。
◎キャベツ
群馬県産は気温高、適度な降雨の影響により生育は順調。大玉傾向になっているため、8月の出荷数量は平年を上回って推移する見込み。岩手県産は高温、干ばつの影響により生育不良等がみられ、月後半にかけて出荷数量が少なくなる見込み。
全体として、8月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。8月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ほうれんそう
主産地で、高温、干ばつの影響により生育不良等がみられており、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎ねぎ
茨城県産・秋田県産・北海道産は干ばつ傾向だが、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。青森県産は高温、干ばつの影響により生育遅延、生育不良がみられ、8月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎レタス
長野県産は気温高、適度な降雨の影響により生育は順調。大玉傾向になっているため、8月の出荷数量は平年を上回って推移する見込み。群馬県産は高温、干ばつの影響により生育不良等がみられる。
全体として、8月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移。8月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎きゅうり
主産地で、生育初期の低温、曇天の影響により生育不良等がみられている。秋田県産はやや回復傾向にあるが、福島県産・岩手県産はその後の高温、干ばつの影響もみられる。8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎なす
群馬県産の生育は概ね順調。茨城県産・栃木県産は高温、干ばつの影響により生育不良等がみられる。
全体として、8月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移。8月後半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎トマト
主産地で高温の影響により生育不良等がみられる。8月の出荷数量は平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎ピーマン
岩手県産は生育初期の低温、曇天に加え、高温、干ばつの影響により生育不良等がみられている。茨城県産・福島県産も高温、干ばつの影響により生育不良等がみられている。
全体として、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎ばれいしょ
北海道産主体の出荷。高温、干ばつの影響により生育が停滞しており、小玉傾向。北海道産の出荷開始により、8月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移。8月後半の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
◎さといも
宮崎県産・鹿児島県産主体の出荷から、千葉県産の出荷へと切り替わる。
千葉県産の生育は概ね順調。8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎たまねぎ
北海道産・兵庫県産主体の出荷。北海道産の生育は概ね順調。兵庫県産は収穫・貯蔵が完了しており、平年より残量が多い。全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。
◎ブロッコリー
北海道産・長野県産主体の出荷。北海道産は高温、干ばつの影響により生育不良等が見られている。長野県産の生育は順調。
全体として、8月の出荷数量はやや平年を下回り、価格はやや平年を上回って推移する見込み。
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