農薬ボトルの再生材料からプランター製造 iCEP PLASTICSと大日本印刷が協働2024年12月4日
資源循環システムズ株式会社が参画・運営するiCEP PLASTICSリサイクルトータルコーディネートサービスは11月28日、農薬ボトル等を再生材料としてプランターを製作したことを発表した。使用済みの農薬ボトルはマテリアルリサイクルにあたり農薬による有害性が懸念されるが、市販されている農薬ボトルについて洗浄工程を経て規制含有化学物質分析・排水検査・溶出試験を実施。製品に利用できる可能性があることを確認した。
製造したペレットとプランター
農薬ボトルの物性検査画像
iCEP PLASTICSは、大栄環境、資源循環システムズ、八木熊、ユニアデックスの4社により動静脈企業が一体となった廃プラスチックのリサイクルトータルコーディネートサービスを提供している。このほど、農薬ボトルを製造する大日本印刷とiCEP PLASTICSの協働により取組みが実現した。
これまで、使用済みの農薬ボトルは有害物質の懸念により焼却処理されることが多く、リサイクルへの取組みが進んでいなかった。今回、農薬ボトルから再生材料を製造し、プランターを成形するにあたり、成形性と安全性を検証するため、洗浄水の排水検査、物性測定、規制含有化学物質分析、溶出試験を実施。企画決定から2か月の短期間で、造粒・検査・成形までのプロセスを迅速に対応。検査の結果、再生材料は成形性に優れ、各種検査結果からは有害物質は検出されず、製品に利用できる可能性があることを確認した。
農薬ボトルの安全性検証
今後は農薬ボトルの広範な回収ルートの構築を目指し各所と連携を進める予定。また、あらゆる農業系廃プラスチックから多様な製品の成形加工に対応し、農業から農業へのサーキュラーループの構築を目指す。
重要な記事
最新の記事
-
農薬の正しい使い方(41)【今さら聞けない営農情報】第307回2025年7月19日
-
第21回イタリア外国人記者協会グルメグループ(Gruppo del Gusto)賞授賞式【イタリア通信】2025年7月19日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「政見放送の中に溢れる排外主義の空恐ろしさ」2025年7月18日
-
【特殊報】クビアカツヤカミキリ 県内で初めて確認 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年7月18日
-
『令和の米騒動』とその狙い 一般財団法人食料安全保障推進財団専務理事 久保田治己氏2025年7月18日
-
主食用10万ha増 過去5年で最大に 飼料用米は半減 水田作付意向6月末2025年7月18日
-
全農 備蓄米の出荷済数量84% 7月17日現在2025年7月18日
-
令和6年度JA共済優績LA 総合優績・特別・通算の表彰対象者 JA共済連2025年7月18日
-
「農山漁村」インパクト創出ソリューション選定 マッチング希望の自治体を募集 農水省2025年7月18日
-
(444)農業機械の「スマホ化」が引き起こす懸念【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月18日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲害虫の防ぎ方「育苗箱処理と兼ねて」2025年7月18日
-
最新農機と実演を一堂に 農機展「パワフルアグリフェア」開催 JAグループ栃木2025年7月18日
-
倉敷アイビースクエアとコラボ ビアガーデンで県産夏野菜と桃太郎トマトのフェア JA全農おかやま2025年7月18日
-
「田んぼのがっこう」2025年度おむすびレンジャー茨城町会場を開催 いばらきコープとJA全農いばらき2025年7月18日
-
全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を目指す 大分県推進協議会が総会 JA全農おおいた2025年7月18日
-
新潟市内の小学校と保育園でスイカの食育出前授業 JA新潟かがやきなど2025年7月18日
-
令和7年度「愛情福島」夏秋青果物販売対策会議を開催 JA全農福島2025年7月18日
-
「国産ももフェア」全農直営飲食店舗で18日から開催 JA全農2025年7月18日