商業施設などでの駆け込み需要がプラスに 【9月度外食市場動向調査】2019年10月28日
(一社)日本フードサービス協会は、協会会員社を対象とした外食産業動向調査令和元年9月度の結果をまとめた。
9月は、大型台風の上陸で大きな被害があったが、前年より晴れの日が多く、全国的に気温も高くなり、消費増税前の商業施設での駆け込み需要と相まって、外食の客足が伸びた。ファストフード(FF)を中心に好調で、全体の売上は104.0%と、前年を上回った。
業態別概要は次のとおり。
▽ファーストフード業態
全体売上は、106.8%と前年を上回った。
「洋風」は、お得なセットメニューや期間限定の新商品などが好評で客数が大幅に伸び、売り上げは109.7%。
「和風」は、季節商品、定植メニューともに好調で、売り上げ104.5%。
「麺類」は、期間限定フェアの開催やメディア露出の効果で、売り上げ106.0%。
「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司が連休期間などの集客が好調で、売り上げ103.1%。
「その他」は、「カレー」が曜日周りの影響などで客数が振るわなかったものの、「アイスクリーム」がこれまでの価格改定による単価上昇や、お得なキャンペーンが好評で、売り上げは102.7%となった。
▽ファミリーレストラン業態
全体売り上げは、101.3%と前年を上回った。
「洋風」と「和風」は、各社まちまちで、引き続き客数が振るわなかったところがあったが、フェア品などの好調で客単価は上昇、売り上げは「洋風」100.4%、「和風」98.6%。「中華」は、ポイントカードのキャンペーンの推進などで、売り上げは104.9%。「焼き肉」は、月末にかけて集客堅調で、売り上げは104.2%と前年を上回った。
▽パブ・居酒屋業態
大型台風の影響もあったが、「パブ・ビアホール」は気温の高い気候の中でビアガーデンが好調、また一部ではラグビーW杯の開催で訪日客も含めて客数が増え、売り上げ111.1%。
「居酒屋」は、店舗減に加え、引き続きお盆以降の集客が振るわず、売り上げ96.4%となった。
▽ディナーレストラン業態
前半の厳しさを後半の連休で挽回し、一部では消費増税前の駆け込み需要もみられ、売り上げは102.1%となった。
▽喫茶業態
前年より気温が高く、アイスドリンクが好調であったことに加え、キャッシュレス促進キャンペーンなどにより、客数と客単価が上昇し、売り上げは108.9%となった。
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