植物工場の安全・安心な野菜普及へ協業 全国のファミリーマートで展開2020年9月2日
(株)ファミリーマート、(株)レスターホールディングスと同社子会社で植物工場事業を行う(株)バイテックベジタブルファクトリー(VVF)は、植物工場で栽培された安全・安心な野菜の普及に向けて協業する。ファミリーマートの商品に導入を拡大し、全国約1万6000店規模で展開する。
VVFの植物工場
植物工場の野菜は、閉鎖された環境で栽培するため、天候や災害による影響を受けにくく、一年を通して安定した供給ができる。虫がつかないため農薬を使う必要がなく、安全・安心であることも特徴。また、野菜の洗浄などの手間も少なく済むことから、省力化・省資源化に繋がる。さらに、捨てる部分が少ないことからフードロスも最小限に抑えられ、環境負荷も軽減できる。
ファミリーマートは、2015年4月から植物工場で栽培された野菜を中食商品に導入しており、年々展開地域を拡大。植物工場で栽培された野菜の使用量は、導入当初と比較し約60倍となっている。同社は、より安全・安心な野菜を使った商品を安定的に届けるため、従来の露地栽培の野菜と組み合わせながら、植物工場で栽培された野菜の使用を拡大していく。
一方、レスターHDとVVFは、国内最大規模の完全閉鎖型植物工場を全国5か所(秋田県鹿角・大館、石川県七尾・中能登、鹿児島県薩摩川内)で展開。全ての工場で食の安全と持続可能な生産活動を実行する優良企業に与えられる世界共通ブランドGLOBALG.A.P.を取得している。今後の工場運営にあたっては自治体や地元農家をはじめ主婦層、高齢者にも参画したもらい、地元農業との共存、地域貢献、地域雇用創出をめざす。
VVFの植物工場で栽培された野菜を使った「フレッシュ野菜サラダ」と「ミックスサンド」
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