発売から16年目となる「インペリアルチョコレートスタウト」をはじめ、生産量が少ないことから幻の洋梨と言われる"ル レクチェ"など4種類のフレーバーで一斉に発売。"チョコビール"といっても、お菓子のチョコレートを使った甘いビールではなく、ビールの原料だけでチョコレート風味を引き出している。

サンクトガーレンの「チョコレートスタウト」4種

通常のビールに使うベース麦芽は約85度で焙煎するが、チョコレートビールに使う麦芽は約160度の高温で焙煎。ベース麦芽が焦げる寸前で、色はダークな茶色。かじるとほろ苦いビターチョコのような風味がするため"チョコレート麦芽"と呼ばれており、ダークな色、カカオのような香ばしい香り、ビターチョコのような苦さを引き出している。

2021年限定の「ル レクチェ チョコレートスタウト」は、生産が難しく、流通量が少ない幻の洋梨「ル レクチェ」を1回の醸造に350キロ使用。独特の甘い芳醇な香りを活かすため、2006年以来チョコビールシリーズに一貫して使ってきたアメリカンエール酵母ではなく、ベルジャンストロング酵母を採用。青りんごやプラムに例えられる香りが主張する酵母で、果実との相乗効果でフルーティーな味わいとなっている。330mlで500円（税別）。

また、マーマレードと同じ橙オレンジを使った「オレンジチョコレートスタウト」は、オレンジピールにチョコレートをコーティングしたお菓子"オランジェ"をイメージしたビール。マーマレードの原料 、橙（だいだい）オレンジを皮ごと細かく刻み、ジャムをつくるように長時間煮込んで風味を凝縮。これをビールのもとになる麦汁に合わせて発酵させた。橙は、神奈川産を使用。オレンジの皮も実も丸ごと使用しているため、マーマレードのような柑橘の皮の苦味が後味に残る。

この他、濃厚で、飲むチョコレートケーキのような「インペリアルチョコレートスタウト」（330ml、600円）と、パティシエも使用するA級バニラを贅沢に使った「スイートバニラスタウト バレンタインラベル」（330ml、460円）をラインアップしている。

価格はいずれも税別。