豆類市場 2026年に1億4850万トン規模到達見込み2021年9月9日
グローバルインフォメーションは9月6日、市場調査レポート「豆類の世界市場:業界動向、市場シェア・規模・成長率・機会および予測(2021年~2026年)」の販売を開始した。
豆類市場は、2020年に1億1530万トンの規模に達した。将来的には、2026年には1億4850万トンに達すると予想されている。
豆類は、食物繊維、ビタミン、ミネラル、植物化学物質、複合糖質を多く含むことから、スーパーフードと考えられ、栄養面でのメリット以外にも、消化機能の向上、血糖値の低下、炎症の抑制、血中コレステロールの低下、糖尿病や心臓病、肥満などの慢性的な健康問題の予防にも役立つ。しかし、豆類の消費量は、食生活のパターンや入手のしやすさ、一般的な状況に応じて地域ごとに異なる。
市場動向及び成長要因
豆類は、丸ごとの豆類、分割された豆類、豆類の粉、タンパク質、デンプン、繊維などの豆類の分画など、さまざまな形に加工できる。小麦粉は、肉やスナック、ベーカリーや飲料、バッターやパン粉など、様々な用途に使われている。また、豆類は現在、すぐに食べられる(RTE)食品の加工に多く使われ、急速な都市化、ライフスタイルの変化、多忙な労働時間の結果、健康的なスナック食品が労働人口の間で人気を集めている。
世界の人口が急速に増加する中、豆類の需要と供給の差が拡大。この差を最小化するために、豆類生産国の政府は農家への支援を行っており、それが市場の成長を促している。
また、豆類には様々な健康効果があることから、健康志向の高い消費者は、豆類を使った料理を日常の食生活に取り入れるようになっており、これが世界の豆類市場の成長を後押ししている。
主要な市場区分
世界の豆類市場は、種類、最終用途、地域に基づいて分類されている。
種類別の市場構成
・ひよこ豆
・カスパエンドウ豆
・レンズ豆
・キマメ
・ソラマメ
・ブラックグラム
・緑豆
・その他
世界の豆類市場は、現在、ひよこ豆が市場の大半を占めている。ひよこ豆には、抗酸化物質の供給増加、血液調節機能の改善、心血管リスクの低下などの健康上の利点がある。
最終用途別の市場構成
・家庭用
・スナック食品業界
・小麦粉業界
・その他
現在、世界の豆類消費量の大半は家庭用が占めている。人口の増加、生活水準の向上、消費者の健康志向の高まりによるものと考えられる。
地域別の市場区分
・インド
・カナダ
・ミャンマー
・中国
・ブラジル
・その他
地理的には、インドが豆類の主要生産国で、世界市場全体の約4分の1を占める。インド政府は、近代的な作物生産技術に関する認識を高め、農家に資金援助を行うため、いくつかのプログラムを立ち上げている。
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