「切」を活用「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」期間限定発売 石井食品2021年11月12日
無添加調理の石井食品は、「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」を2022年2月末まで期間限定で販売。2019年から発売している同商品に使われる「姉崎だいこん」を、今年は栽培の過程で発生する「切(きり)」を中心に原材料として大根おろしソースやパティにも混ぜて活用している。
曲がっているため「切(カット品)」となる姉崎だいこんと「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」
「切」は農作物の規格の一つで、作物が曲がっているなどで該当部分を切り落とさなくては販売できないカット品で、傷や曲がりのない真っ直ぐなA品やB品は「姉崎だいこん」のブランドとして販売される。「切」は、味は変わらないが、「カットしている」という点で市場価値が大きく下がり、飲食店のツマなど姉崎だいこんの特長が伝わりにくい料理として活用されることが多くなる。
土の中で成長する作物は収穫するまでどのような形で生育しているかはわからない。長い期間をかけて有機肥料を中心に土作りを行い、播種後も大根に傷がつかないよう手作業で土寄せを行うなど多くの工夫や苦労を経ても収穫すると曲がっていたり、ひげが生えていたり、先端に傷がついてしまうなど価値が大きく下がってしまうことが生産者の大きな課題だった。
そこで同社は、市場を介さず生産者と直接取引し、「姉崎だいこん」として流通することが難しい「切(カット品)」を積極的に「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」に活用。A品と変わらない良質な「姉崎だいこん」の美味しさを届ける。
姉崎だいこんの生産者
千葉県の中央部に位置する市原市の姉崎地区は、市街地に比べ気温が低く、冬は霜が降りるほど寒くなる。そのため大根自身が糖分を蓄え、甘さが凝縮され、成長も緩やかになるため、鬆(す)のない芯まで真っ白な大根に育つ。姉崎地区の生産者からなる姉崎蔬菜組合では、有機肥料を中心とした土作りを行い、大根の生育に合わせ手作業で収穫。大根は畑のそばの共同洗浄選別施設ですぐに洗浄し、選別され全国へ出荷されることで、甘くみずみずしい「姉崎だいこん」が店頭に並ぶ。この収穫~出荷までの流れが評価され、2013年に「日本農業賞」で特別賞を受賞。2020年には食の安全・安心や環境保全などに関する指摘事項を通過した農場に与えられる「JGAP認証」を取得している。
旬の時期に旬の味を加工品で味わえるよう「地域と旬」にこだわった商品作りに取り組む同社は、「姉崎だいこん」を使ったハンバーグを「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」として2019年から商品化。大根が旬の冬季限定で発売しており、同商品は累計約50万食販売する人気商品となっている。「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」は5袋セット(1080円税込・送料別)、12袋セット(3000円税込・送料無料)を「イシイのオンラインストアで販売中。
「千葉市原の姉崎だいこんおろしソースハンバーグ」調理例
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日