「第13回ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト」国内最優秀チーズ決定 中央酪農会議2021年11月18日
中央酪農会議は、国産ナチュラルチーズの製造技術向上と販路拡大などを目的に、平成9年度から隔年で「ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト」を開催。11月9日に「第13回ALL JAPANナチュラルチーズコンテスト」の表彰式を、東京・秋葉原のUDXシアターで開いた。
農林水産大臣賞を受賞した、丹波チーズ工房の婦木さん(右)と、農林水産省の春名課長補佐
新型コロナウイルスの影響で、チーズ工房も影響を受けている中、今回は96工房224品と過去最多のエントリー数となった。当日は、最優秀賞にあたる農林水産大臣賞、農畜産業振興機構理事長賞、中央酪農会議会長賞と、審査員特別賞の4つを表彰された。
農林水産大臣賞に選ばれた「蔵熟成ゴーダ」(丹波チーズ工房)は、ハード熟成6か月以上部門からのエントリー。同工房代表の婦木敬介さんは、北海道十勝のさらべつチーズ工房でチーズ作りを勉強し、その後、丹波の実家に帰り、ジャージー牛を約10頭飼いながらチーズを作っている。婦木さんは「このような名誉ある賞をいただき大変嬉しく思います。家族の助けもあり、またゴーダチーズを作り始めてからは結婚して妻がゴーダチーズの毎日の手入れをしてくれるようになった。そのお陰もあり、賞がいただけたのかと思うので報告したい」と受賞の喜びを語った。
審査委員長を務めたチェスコ株式会社・技術顧問の田中穂積氏は「国産のチーズを作り始めてから40年、このような高品質のチーズを作っていただいた生産者の皆様に敬意を表したい」と讃えた。また、今回はトライアル部門への出品が非常に多く、独自のチーズの開発に取り組んでいる工房がたくさんあることを確認し、「このような傾向は、コンテストの開催趣旨に合致した嬉しい傾向」とコンテストを総括した。各賞受賞者には、審査委員長から表彰状とトロフィーが贈られ、コンテスト受賞マークの使用権利が授与された。
会場で配信された審査と表彰式、ゲストプログラムの模様は、同コンテスト専用Youtubeチャンネルで12月28日まで視聴できる。
農林水産大臣賞を受賞した「蔵熟成ゴーダ」
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日