林野土壌図とCS立体図を現地で同時閲覧 Web上でシステム公開 森林総合研究所2022年9月30日
森林研究・整備機構森林総合研究所の研究グループは9月1日、Webブラウザ上で土壌図とCS立体図を重ねて閲覧できるシステムを公開した。
写真画像は国土地理院の地理院地図の写真
これまで紙上、または、デジタル画像で個別に供給されていた土壌図に位置情報を付与し、インターネットブラウザによって閲覧できるようにした。この図と、CS立体図や国土地理院が提供している陰影起伏図・空中写真などと重ねて表示できることから、現地でこれらの図を参考にしながら森林施業計画、林道の敷設計画や森林調査が可能になった。また、これらの図を利用した環境教育などにも利用できる。
現在、土壌図は国有林に限定して公開しているが、今後民有林についても登載可能なものから順次登載。全森林に対するカバー率を上げていく予定。CS立体図についても、今後増加すると見込まれる航空機レーダー観測のデータを利用し、閲覧可能地域を増やしていく。さらに、近日中に、現地での視認性を高めるため、土地の起伏がイメージしやすい3D表示が可能なシステムにアップグレードするほか、気候変動研究に寄与する土壌炭素量等の土壌特性値推定マップや、森林調査や森林教育の参考となる土壌断面スケッチ画像の追加も予定している。
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