生鮮食品を「船便」で海外輸送 鮮度維持装置を使い実証実験 農水省補助事業 MOVIN2022年10月27日
MOVIN株式会社は、株式会社スーリヤが特許を持つ鮮度維持装置を使い、生鮮食品の鮮度を維持したまま、船便で海外へ輸送する実証実験を統括支援する。同事業は農林水産省の令和3年度農林水産物・食品輸出促進緊急対策事業補助金の交付を受けて行なわれる。
実証実験輸送予定図
海外への物流手段は航空機輸送、船舶輸送、鉄道輸送などがあるが、輸送の手段によってメリットとデメリットがある。例えば、航空機輸送はスピードが速く鮮度維持に強みを発揮するが、物流コストが価格に反映し、現地での価格が高騰。一方、船舶や鉄道輸送の物流コストは安く、現地での価格の変動は少ないが、スピードが遅く鮮度維持に難点がある。
現在、アジアへの船便の国際小包は30kgの場合、輸送料金が航空便に比べ約45%安い。生鮮食品の分野でも船舶や鉄道輸送で鮮度維持ができれば、物流コストが安くなり、海外での競争力アップが期待できる。
そこで、今回の実証実験では、スーリヤが特許を持つ鮮度維持装置を使い、これまでは冷凍して航空便でなければ送れなかった生鮮食品を、冷蔵で鮮度を保ったまま船便で海上輸送する。
連携全体図
ミシュラン2つ星を2期連続で獲得した福岡の店『油山山荘』の協力で、様々な日本の生鮮食材を海外の超富裕層に届け、コールドチェーン技術を導入したフードバリューチェーン構築を目指す。また、大量輸送できる船便輸送による生鮮食品分野のモーダルシフトを行うことで、航空便にかかっていた費用を削減し、生鮮食品の競争力を高める。
さらに、同実証実験では株式会社誠善(物流コンテナ支援)、株式会社LOMA(物流データ取得)、油山山荘(食材提供支援)、株式会社TED(富山物流管理、衛生管理)と連携することで、今後の海外物流に寄与できる温度、振動など20項目の物流ビックデータや食材管理、販路などノウハウをを取得する。
同実証実験は10月27日、伏木富山港で出陣式を実施。白エビ、バイ貝、ます寿司、とらふぐ刺し、高級明太子、生椎茸、乾燥椎茸、鶏卵、ハラール肉、青森りんご、柿、さつまいもなどが、UAE、シンガポール、香港、EUに向けて輸送される。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】サトウキビにイナゴ類 奄美地域でやや多発 鹿児島県2025年8月19日
-
【注意報】ネギ、野菜・花き類にシロイチモジヨトウ 県下全域で多発に注意 富山県2025年8月19日
-
【注意報】ダイズ吸実性カメムシ類 県下全域で多発に注意 富山県2025年8月19日
-
コシヒカリ2.9万円 JA福井県 「作柄不安で市況一変」2025年8月19日
-
米の店頭価格 2週ぶり上昇 5kg3737円 農水省発表2025年8月19日
-
あきたこまち新米集荷合戦ヒートアップ【熊野孝文・米マーケット情報】2025年8月19日
-
和牛を食べて応援「JA全農×ニッポンハムプレゼンツ 一球牛魂!和牛ナイター」開催2025年8月19日
-
「お肉の宅配肉市場」12周年 志田音々がお祝い お得な記念キャンペーン開催中 JAタウン2025年8月19日
-
熊本のおいしい魅力を全国へ JA熊本経済連2025年8月19日
-
毎年大好評 兵庫・丹波の秋の味覚「丹波栗」予約販売開始 JAタウン2025年8月19日
-
長野県産梨使用「とろける食感 ぎゅっと梨」19日から発売 ファミリーマート2025年8月19日
-
女子栄養大生が開発「ガーリックシュリンプ&チキンのお弁当」発売 コープデリ2025年8月19日
-
最旬の山梨県JAふえふき産「黄金桃」をケーキで「桃フェア 第二弾」開催 カフェコムサ2025年8月19日
-
農薬の役割をマンガで「まもるはなし」シリーズ公開 クミアイ化学工業2025年8月19日
-
鳥インフル 米テネシー州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年8月19日
-
青森県JAつがる弘前「りんご生産者サポート」サポーター募集 コープデリ2025年8月19日
-
星槎大学と包括連携協定 障害者と働く社会を当たり前に パルシステム神奈川2025年8月19日
-
職員が農業の担い手に「農産研修」実施件数が累計100件突破へ グリーンコープ2025年8月19日
-
三井化学クロップ&ライフソリューション「TICAD Business Expo&Conference」に出展2025年8月19日
-
埼玉の梨と温泉コラボ「梨の葉風呂」開催 おふろcafe 白寿の湯2025年8月19日