沖縄産直黒糖100%「喜界島荒濾過黒糖焼酎」新発売 パルシステム2023年1月10日
パルシステム連合会は1月9日、「喜界島荒濾過黒糖焼酎」の注文受付を開始。産直提携を結ぶJAおきなわ産の黒糖を100%使い、喜界島酒造(鹿児島県喜界町)が奄美群島名産の黒糖焼酎に仕込んだ。コロナ禍による観光客減少で在庫過多となっている黒糖を活用し、地域農業の振興につなげる。
「喜界島荒濾過黒糖焼酎」は、1916年に創業しモンドセレクション金賞受賞歴もある喜界島酒造がパルシステム向けに製造。喜界島のミネラル豊富な水で仕込み、黒糖のほのかな甘みと熟成によるまろやかなのど越しが楽しめる。原料の風味を生かすため、圧力をかけない昔ながらの常圧蒸留を採用。あえて濾過を粗くすることで、黒糖のコクと旨みを際立たせている。
原料の黒糖は、パルシステムの産直提携産地であるJAおきなわ産を100%使用。コロナ禍の観光客激減などにより黒糖の消費が低迷するJAおきなわの余剰黒糖の課題について、パルシステムから聞いた国分首都圏(東京都中央区)が、鹿児島県の喜界島酒造での原料活用につなげた。今回の取り組みで、パルシステム、JAおきなわ、喜界島酒造、国分首都圏の4者の連携による沖縄での原料調達、奄美での製造、関東圏での消費というサプライチェーンが確立した。
沖縄県の全耕地面積の約半分はサトウキビが占めており、ほとんどが上白糖などの原料になる。「沖縄黒糖」の原料となる品種はサトウキビ全生産量の5~6%ほどしかなく、8つの離島だけで生産。過去7年程度は豊作だったこともあり需要を上回る生産量となっている上、コロナ禍に突入し観光客の消費が激減したことで在庫が急増。黒糖生産の存続が危ぶまれるほどの状況になっている。
サトウキビ生産は、収穫後、糖度が落ちないうちに加工する製糖工場の操業とあわせ、離島の暮らしを支える重要な基幹産業。持続可能な生産を支えるため、パルシステムは、JAおきなわの産直黒糖を活用した商品の開発を進める。「喜界島荒濾過黒糖焼酎」(900ml)は1235円(税込)。
「喜界島黒糖焼酎」や「黒糖ダクワーズ」にもJAおきなわ産黒糖を活用
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日