1月の外食・中食レポート 2019年同月比3.6%減 節約志向で客数は減少2023年3月8日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは3月7日、外食・中食市場の1月の動向分析レポートを公表した。
同レポートによると、外食・中食市場全体の1月の2019年同月比は、売上(金額市場規模)が3.6%減。客数(食機会数)は10.0%減、客単価は7.1%増だった。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模前年同月比41.9%減。外食業態で客足の回復が進んだが、インフレで節約志向が進んだ。スーパーで客数が減少した影響で、客数同10%減と2022年11月と同程度まで後退した。
業態別・利用形態別の1月の売上で2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは同16.4%減と、前月と同水準。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェ(2019年同月比61%増)が引き続き好調だった。
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上で2019年同月比は、プラス成長が続いている。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増だが、その後も2ケタ増が続いている。1月は3か月ぶりに3桁増で、同119%増。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は今後の展望について、「3月13日以降、マスク着用は個人の判断に委ねられ、外食利用の回復を後押しする一方、値上げが今後も予定されていることから、生活防衛としての節約志向がより進むと考えられる。市場全体で、値上げが進む中、消費の2極化、収入や世帯構成による2極化、ケとハレ、またはメリハリ消費による2極化が進むとみられそれぞれに向けた施策が必要」としている。
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