鳥インフル発生農場では35%まで回復 鶏卵の需給見通し9月に作成へ 今年度1回目検討会2023年8月21日
飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの影響で養鶏をめぐる経営環境が厳しさを増す中、生産者の経営安定につなげようと鶏卵の需給見通しを作成するための今年度の第1回目の検討委員会が8月18日、都内で開かれた。昨シーズンは鳥インフルが猛威を振るい、全国で過去最多の1770万羽が殺処分されたが、会議では発生農場で羽数レベルで35%まで回復していることなどが報告された。同日の議論を踏まえ9月に鶏卵の需給見通しが示される。
鶏卵の需給見通しに関する検討会(18日、都内で)
同検討会は、令和2年度に鳥インフルが流行して卵価が乱高下した事態を踏まえて、生産者の経営安定化に役立ててもらおうと毎年2回、日本養鶏協会を中心に鶏卵に関連するメーカーや農水省担当者など関係者が集まって開かれており、今回で7回目。
検討会でははじめに日本養鶏協会の浅木仁志専務理事が現状について報告し、昨シーズンの鳥インフルの大発生で卵価が高騰したが、発生した農場で羽数レベルで35%まで回復していることや、猛暑で消費の減退もあり、卵価が下降しつつある状況などを説明した。また、特に配合飼料価格の高騰や鳥インフルの大発生と大きなトピックスがあったことを踏まえた議論を各委員に求め、鶏卵需給についてより多くの方に関心を持ってもらうよう取り組みたいと語った。
続いて座長を務める同協会の彦坂誠副会長は「コロナや資材高騰、鳥インフルの影響で需給や卵の価格に非常に大きな変動があった。将来の需給予測ととともに日本でつくられる卵の適正価格についても議論したい」と述べた。
検討会では鶏卵供給の現状について、①生産の状況②食品加工・製造業の入荷状況③小売業・外食産業の入荷販売状況④輸出入の動向などについて、それぞれ関係する各委員から意見が述べられた。また、生産コストをめぐって飼料価格に加えて電気料金や輸送費用の動向などについても報告された。
同検討会では、この日の議論をまとめて9月に短期的、長期的な見通しを含めた鶏卵の需給見通しを作成、公表する。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ねぎにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 徳島県2025年8月6日
-
動画講座と体験キットで組合員活動を支援 新規事業「JAサテライトプラス」 家の光協会2025年8月6日
-
必要なのは自責史観【小松泰信・地方の眼力】2025年8月6日
-
農福連携に取り組む優れた事例を表彰「ノウフク・アワード2025」募集 農水省2025年8月6日
-
福田屋百貨店で日本一の「とちぎ和牛」特別販売イベント JA全農とちぎ2025年8月6日
-
人気アニメ「【推しの子】」と福島県産モモがコラボ 描き下ろしデザイン箱&ステッカー入り JA全農福島2025年8月6日
-
スマート農業技術の実演会開催 キャベツ栽培で可変施肥に活用 JA全農岐阜2025年8月6日
-
和牛焼肉 信州そだちで「長野県産花の日フェア」7日に開催 JA全農2025年8月6日
-
「たすけあい story」アニメ第1話を8月29日公開 浜辺美波さん・福原遥さんが"実体験"を演じる JA共済連2025年8月6日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」JA‐SSで洗車や給油を体験 JAタウン2025年8月6日
-
地域農業への理解深める食育活動 地元小学生にキャベツの出前授業 JA熊本市2025年8月6日
-
「令和7年カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年8月6日
-
極早生で良食味のニホンナシ新品種「蒼そう月げつ」育成 農研機構2025年8月6日
-
ニホンナシに出現するミルキーな香りの正体 香りを新たな育種ターゲットに 農研機構2025年8月6日
-
アフリカ開発会議の併催イベントに出展 サタケ2025年8月6日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年8月6日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年8月6日
-
鳥インフル ブラジルからの家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年8月6日
-
日本被団協など講演 130人が受け止めた「考え続ける大切さ」パルシステム東京2025年8月6日
-
地元みかん農家とつくったクラフトビール「果実香る湘南ゴールドエール」新登場 湯河原みかん倶楽部2025年8月6日