国産有機小麦の食パン「自然派Style有機小麦のコウノトリの未来」登場 コープ自然派2024年3月12日
コープ自然派事業連合(兵庫県神戸市)は3月4日、独自のパン工房"コープブレッドファーム"の人気商品である食パン「自然派Style山食コウノトリの未来」の新たなバリエーションとして、国産有機小麦を使った食パン「自然派Style有機小麦のコウノトリの未来」を発売した。
コープ自然派は、2014年に独自のパン工房「コープブレッドファーム」を設立し、イーストフードなど食品添加物に頼らない国産有機小麦のパンを製造している。新発売の「自然派Style有機小麦のコウノトリの未来」(289円・税込)は、パンでもコウノトリが棲めるまちづくりを応援しようと、取組が始まった象徴的な商品で、「コウノトリ育む農法」で栽培された米の米粉を使用している。消費を増やし、コウノトリも棲めるまちづくりを応援するため商品名に"コウノトリの未来"という名がつけられた。
農薬多用による生態系破壊や農地整備などにより1971年に絶滅したコウノトリ。野生復帰を目指し、2005年に兵庫県立コウノトリの郷公園で5羽が放鳥された。兵庫県豊岡市ではコウノトリのエサとなる多様な生きものが田んぼで生息できる、農薬に頼らない農法に取り組み、「コウノトリ育むお米」を栽培。それに伴い、野外コウノトリの個体数は年々増え、豊岡市以外での繁殖も確認されるようになってきた。現在では四国のJA東とくしまでも生態系調和型の米づくりに取り組んでいる。コウノトリも棲める生きもの豊かな田んぼを拡げ、全国にコウノトリの郷をつくることをめざし、その輪は拡がっている。
コープ自然派は、食の安全を求め、食料自給率の向上を図るため、国内の農業を守っていこうと「国産派宣言」を掲げている。輸入小麦の多くは、輸送中のカビや腐敗を防止するためにポストハーベスト農薬(殺菌剤、防カビ剤)が散布されている。また、海外では収穫前に除草剤グリホサートが散布されるケースがあり、実際に輸入小麦を使ったパンから除草剤グリホサートが残留していたという事例も報告されていることから、コープ自然派は、ポストハーベスト農薬や除草剤グリホサートを避けるため、国産小麦にこだわっている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日