「鳥獣被害対策コーディネーター等育成研修」開催 参加者募集 野生鳥獣対策連携センター2024年8月29日
野生鳥獣対策連携センターは、造林や森林経営のためのニホンジカの被害対策についての技術向上を目的として、「地域リーダー(森林)育成研修」と「鳥獣被害対策コーディネーター育成研修」を全国9か所で開催。参加者を募集している。

上:コーディネーター研修の様子 下:リーダー研修の様子
同研修は、参加費無料。現地の被害状況に応じた対策の技術や考え方を習得し、事前調査から事業の実施、評価検討までの一連の流れに携わるための技術向上を目指す。
「鳥獣被害対策コーディネーター育成研修」は、事業発注者として、シカ対策の計画策定や事後評価をするまでの一連の手法を研修。
造林地のシカ被害対策事業の計画立案や事後評価の方法を習得したい人に向けた研修となる。
前半の「技術編」では、野外実習を交えながら、調査手法及び防護手法、捕獲手法、防除計画策定など造林地におけるシカ被害対策の基本的な事柄や、シカ被害対策に係る事業を設計し、実行する上で必要な事項を学ぶ。
また実習地には、シカ被害の進行度が高い地域と低い地域を用意しており、それぞれの状況に応じた対策の研修メニューを実施する。
後半の「計画・検証編」では、前半で学んだ考え方や調査結果に基づき、パソコンを使った室内演習を行う。
防護演習においてはシカの生息状況や対策の実施状況が成林に与える影響や結果および、防護にかかるコストなどを検討。
捕獲演習では、設定された仮想地域において、事前調査や捕獲計画を立案し、その結果の評価方法、それを用いた次年度以降の計画を立てる場合の検討ポイントを研修。
これらの検討を通して、不確定要素が多い中での計画策定や事業の成果を検証する方法を学ぶ。
主な対象者は、都道府県担当職員、市町村担当職員、森林管理局職員森林総合監理士、林業普及指導員、森林施業プランナーなど。
一方、「地域リーダー(森林)育成研修」は、座学講習として、シカの被害状況や生息状況の現状把握のための実際の調査手法、防護の手法を中心に研修。
シカ被害対策事業において、現場作業の管理監督に必要な知識や技術を習得されたい人に向けた研修となる。
野外実習において、座学講習を踏まえた上で、シカの食痕からの被害状況の把握や防護柵の設置、くくりわなの設置を実際に体験することで、シカ被害対策事業の管理監督を適切に行えるようになることを目指す。
主な対象者は、林業普及指導員、森林施業プランナー、市町村担当職員森林組合職員、林業事業体職員、森林管理署職員、行政専門員など。
開催日程は以下の通り。各開催地とも定員20人。
◎開催日程
【地域リーダー(森林)育成研修】
大阪府箕面市:10月21日~10月23日
高知県高知市・大豊町:10月30日~11月1日
【鳥獣被害対策コーディネーター育成研修(前半)】
福島県白河市:10月8日~10月11日
北海道苫小牧市:10月15日~10月18日
宮崎県都城市:11月11日~11月14日
【鳥獣被害対策コーディネーター育成研修(後半)】
岡山県岡山市:12月10日~12月12日
埼玉県さいたま市:12月17日~12月19日
大阪府大阪市:2025年1月7日~1月9日
熊本県熊本市:2025年1月14日~1月16日
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