食品残さのアップサイクルと畜産環境問題の解決へ バイオセラーへ出資 アグリビジネス投資育成2024年12月13日
アグリビジネス投資育成株式会社は12月12日、食品工場から排出される食品残さを堆肥化するバイオコンポスターの開発・販売を手がける株式会社バイオセラーに出資することを発表した。
通常、産業廃棄物として処理される食品残さは、処理の過程で高まる環境負荷や処理費用の増加が問題視されている。「みどりの食料システム戦略」では、食品残さの活用促進や堆肥の利用拡大が重要施策とされ、バイオセラーの高性能バイオコンポスターはこうした課題に応えるソリューションを提供している。
一方、畜産業では日々発生する家畜ふん尿の処理負担が大きく、悪臭や温室効果ガスの発生が懸念されている。バイオセラーは、バイオコンポスターで作られる堆肥を原料に、家畜ふん尿処理を効率化する発酵促進剤も製造・販売。同社の発酵促進剤は、堆肥化にかかる時間の短縮、臭気低減、温室効果ガス排出の抑制を実現し、畜産業の持続可能性向上につながる。
アグリビジネス投資育成は出資後、株主の日本政策金融公庫、農林中央金庫など系統組織等のネットワークを活用しながら、バイオセラーの事業を支援。バイオコンポスター、畜糞発酵促進剤の普及に向けたサポートを通して、食品残さの再利用、堆肥化の拡大、畜産業の課題解決を進める。
アグリビジネス投資育成は2002年に設立され、「国内農林漁業及び食品産業の持続的な発展」を目的として、漁業林業法人、国内外の「食のバリューチェーン」に関わる企業に地域活性化やビジネスの創出、新たなバリューチェーンの構築・改善等に取り組む事業者を支援している。
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