スーパー売り上げ、過去最高 野菜・米の価格影響 「米不足再来」への懸念も2025年1月23日
2024年(1~12月)の食品スーパーの総売上高は12兆6868億円(前年比3.9%増)で、12年の調査開始以来で最高となった。記者発表でオール日本スーパーマーケット協会(AJS)の田尻一会長は「食料安保、調達、自給率への危惧」を述べた。
調査は3つの業界団体、全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会が行い、1月21日に発表した。
節約志向でケーキやお節小さく
全国270社の売上高のうち食品合計は11兆5504億円(前年比・既存店3.1%増)で、とくに青果は1兆7673億円(同4.4%増)、米を含む一般食品は3兆2842億円(同4.5%増)だった。
3団体は、価格高で単価がアップし客数も同等だったので、売り上げ好調の構造だったが、買い上げ点数は減少し、物量は95%程度だった。物価高の中で節約志向が強まり、ケーキ、お節、贈答は小サイズにシフトしたという。
海外や産地からの調達に課題
記者発表会にゲスト参加したAJSの田尻一会長は、「『食料の安全保障、調達、自給率』が最も大きな課題として危惧している」とした。自給率低下・高い輸入依存の中での海外や産地からの調達の難しさに言及し、「昨年と同様の米不足が起こる懸念」も語った。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日