いもち病の発生 平年より多く 県内全域で注意 熊本県2021年8月27日
熊本県病害虫防除所は県内全域で、早植え水稲と普通期水稲に、いもち病(穂いもち)の発生を確認。8月25日に病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
葉いもちに食害された水稲(写真提供:熊本県病害虫防除所)
熊本県内全域で8月中旬に行った巡回調査によると、早植え水稲での葉いもちの発病株率は40.4% (平年12.9%)。発病度は10.5(平年3.2)で平年より多く発生していた。また、普通期水稲での葉いもちの発病株率は12.8%(平年3.5%)、発病度は3.5(平年0.9)で平年より発生が多かった。
8月中旬からの日照不足により稲体はいもち病に罹病しやすい状態となっている。福岡管区気象台が8月19 日に発表した九州北部地方1か月予報によると8月21日以降の降水量は平年に比べ多い予想で、いもち病の発生に好適な条件となる。
防除対策は次のとおり。
(1)穂いもちは発生後の防除が困難であるため、予防防除を徹底する。
(2)ほ場をよく観察し、葉いもちが上位葉に発生している場合は速やかに防除を行う。
(3)これから出穂する水稲では、穂ばらみ期~穂揃い期に粉剤や水和剤を散布する。
なお、粒剤は出穂前に散布するが、薬剤の種類によって使用時期が異なるので確認して使用する。
穂いもち(写真提供:熊本県病害虫防除所)
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