根域環境制御でGABA含有量を高めたトマト 機能性表示食品に受理 いけうち2022年6月8日
株式会社いけうち(大阪市西区)は、食味の良い中玉トマト品種「フルティカ」を、セミドライフォグ噴霧水耕システム「IKEUCHIPonics(イケウチポニックス)」で栽培することでGABA機能性を付与。「霧のGABA(ギャバ)トマト」として機能性表示食品として消費者庁に届出を行い、5月23日に受理された。夏頃から小売店等で販売予定。
機能性表示食品の「霧のGABA(ギャバ)トマト」
「霧のGABAトマト」を栽培した「セミドライフォグ噴霧水耕システム IKEUCHIPonics」は、緻密なストレス管理を通じて、野菜に含まれる機能性成分を安定的に増加させることができる栽培システム。養液を微細な霧にして根域に充満させることで、植物の根はセミドライフォグを捕集するため綿毛状の根毛を発達させ、表面積が広く、養液吸水効率の高い健康な根を形成する。また、セミドライフォグで発達した吸水効率の高い根により、蒸散量が多くなる環境下でも体内水分を維持し、気孔の閉塞を抑制することで光合成を促進する。
栽培函内で懸垂状態のまま成長する根。100倍拡大写真では微細な根毛が根全体に発達しているのがわかる
この新たな栽培方法を用いて自社農場で生産したトマトが、機能性表示食品として認められた。同社は今後、IKEUCHIPonicsの研究開発と実証を通じて、トマトだけでなく多種多様な作物の機能性成分を高める栽培管理を実現。高機能野菜の生産プラットフォームとして提供していく。
なお、東京ビッグサイトで7月20日に開幕する施設園芸・植物工場展(GPEC)に、セミドライフォグ噴霧水耕システム「IKEUCHIPonics」と冷房/加湿/防除システム「CoolPescon(クールペスコン)」の出展を予定している。
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