【注意報】ナシ、カキなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2022年7月15日
高知県病害虫防除所は、ナシ、カキ、ブドウ、カンキツ類に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ)が県内全域で多く発生するおそれがあるとして、7月14日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
高知県内の4地点で実施している果樹カメムシ類のフェロモントラップ調査における誘殺数は、6月中旬以降、県東部、中西部、西部で平年より多い。特に西部では、7月上旬の誘殺数は2520頭平年同時期155.4頭と、かなり多い状態で推移している。
7月7日発表の四国地方1か月予報では、7月の気温は平年より高く、また期間の前半は平年と同様に曇りや雨の日が多いと予想されていることから、果樹カメムシ類の増殖に好適な条件となり、果樹園への飛来および加害が増加するおそれがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)果実を吸汁されると落果や奇形果の原因となるため、発生を確認したら速やかに薬剤による防除を実施する。無袋栽培のナシやブドウ、極早生の温州ミカン、カキなどでも、カメムシが飛来し果実を加害する可能性があるので注意する。
(2)果樹カメムシ類の飛来時期、飛来量は地域や園地による差が大きいため、園内外をこまめに見回り、早期発見に努める。園地への飛来は、曇天で湿度が高く夜温の高い日に多くなる傾向があるので特に注意する。
(3)果樹カメムシ類のフェロモントラップによる誘殺数の推移は、高知県病害虫防除所のホームページに掲載しているので、果樹園での発生の参考にする。防除等は県防除指針(高知県農薬情報システム内に掲載)を参照。また、薬剤の使用に当たっては、農薬使用基準を遵守する。
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