【注意報】県内のりんご園地でハダニ類が広く発生 速やかに防除を 岩手県2022年8月1日
岩手県病害虫防除所は、りんごにハダニ類(ナミハダニ、リンゴハダニ)が県下全域で多発するおそれがあるとして、7月28日に病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
ナミハダニ (写真提供:岩手県病害虫防除所)
ナミハダニにおける7月後半の巡回調査での発生園地率は、35.5%(平年42.0%)で平年並だが、県南部では発生程度中以上の園地率が45.5%(平年8.3%)で平年より高かった。リンゴハダニにおける7月後半の巡回調査での発生園地率は、51.6%(平年19.0%)で平年より高く、全ての地域で発生程度中以上の園地があった。
仙台管区気象台が7月19日に発表した8月の予報によると、気温は平年並か高い予報で、ハダニ類の増殖に好適な条件にある。
リンゴハダニ(写真提供:岩手県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)ハダニ類の要防除水準は寄生葉率30%。わい性樹では主幹近くの新梢葉、普通樹では主幹・主枝の徒長枝の下位葉を良く観察する。なお、目通りでの発生が少なくても、樹上部で多発している場合があるため、樹上部の徒長枝葉も観察し、要防除水準に達した場合は直ちに防除を実施する。
(2)夏期はハダニ類の増殖が早いため、防除適期を逃がさないよう注意すること。
(3)薬剤散布は樹上部までかかるよう十分量を丁寧に行う。不要な徒長枝は散布ムラの原因となるので、早めに剪除し薬剤のかかりやすい樹形を維持する。
(4)薬剤抵抗性ハダニの発現回避のため、同一系統の薬剤は1シーズン1回の使用に限る。また、複数年を単位とした薬剤のローテーションを遵守する。
(5)補完防除剤散布後も密度が高い場合は、特別散布を実施する。なお、殺ダニ剤のダニオーテフロアブルは、銅剤との混用により効果の低下が懸念されるため、混用しない。また、近接散布による効果の低下を避けるため、ダニオーテフロアブルの散布から 10日間は銅剤を散布せず、銅剤散布後は1か月間、ダニオーテフロアブルを散布しない。
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