【注意報】水稲にトビイロウンカ 県内全域でやや多発のおそれ 愛知県2022年8月22日
愛知県農業総合試験場は、水稲にトビイロウンカが県内全域でやや多く発生するおそれがあるとして、8月19日に病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
トビイロウンカ成虫(長翅型)(写真提供:愛知県農業総合試験場)
8月上旬の本田調査において豊田市と長久手市で発生を確認。8月上旬調査で、複数地点で同種が確認された年は過去10年のうち3年しかなく、いずれの年もその後に坪枯れの発生を確認している。
トビイロウンカによる坪枯れ(写真提供:愛知県農業総合試験場)
8月15日から18日にかけて26地点103ほ場で実施した臨時調査で岡崎市、新城市および豊川市の5地点5ほ場で本種成虫を確認した。臨時調査における発生ほ場率は、4.85%と高い。過去10年間の8月下旬調査におけるトビイロウンカの発生ほ場率の平年値1.72%である。
8月第2半旬に大口町、8月第3半旬に長久手市の予察灯において同種の誘殺が確認された。過去10年間で8月第3半旬までに複数地点で誘殺が確認されたことはない。
8月18日発表の1か月予報では、向こう1か月気温は高いと予想されており、今後も同種の増殖に好適な条件が続くと予測される。
同試験場では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇同種は地域やほ場間で発生状況が異なるため、ほ場の見回りを十分に行い、株元への寄生、坪枯れの初期症状や坪枯れを認めたら直ちに防除する。
〇同種が確認された近隣の地域で、箱施用剤を使用していない場合または、ウンカ類に適用のないものを使用している場合は、表1および表2を参考に防除する。また、トビイロウンカに効果が高く、薬効期間が長いトリフルメゾピリム、フルピリミンやオキサゾスルフィルを含む箱施用剤を使っていないほ場では、表1および表2を参考に防除する。
〇防除適期は各世代の幼虫発生期。有効積算温度を元に予測した第二世代幼虫期(表1)を参考とする。
〇同種は株元に生息するため、液剤や粉剤を使用して防除する場合は、株元に薬剤が十分かかるように散布する。
〇粒剤を使用する場合は水田を湛水する。また、効果が現れるまでに時間を要するため、早めに散布する。
〇収穫期近くのほ場で坪枯れの初期症状が確認された場合は、できるだけ早く収穫する。
(表1)地域別のトビイロウンカ第二世代幼虫期の予測(8月19日計算)
(表2)ウンカ類に対する主な防除薬剤
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