"データ駆動型農業"を実践 IoPクラウド「SAWACHI」本格運用開始 高知県2022年9月22日
高知県は、農業データ連携基盤「IoP(Internet of Plants)クラウド」(SAWACHI)の本格運用を開始。これまで実証に協力してきた生産者だけでなく、希望する県内の生産者は「SAWACHI(サワチ)」を利用でき、営農に関するデータやお知らせを、手軽に確認・分析できるようになる。より多くの生産者がデータに基づいて生産性を高める「データ駆動型農業」を実践することで、「もっと楽しく、もっと楽に、もっと儲かる」農業の実現をめざす。
SAWACHIのトップ画面
この取り組みは、高知県、JAグループ高知と県内国公立大学などで構成する「高知県Next次世代型施設園芸農業に関する産学官連携協議会」が、内閣府交付金を活用して取り組む、通称"IoPプロジェクト"(IoPが導く「Next次世代型施設園芸農業」への進化)により行なわれている。
「SAWACHI」は、スマートフォンやパソコンからログインすると、いつでもどこからでも、測定している温度などのほ場環境データを簡単に確認が可能。測定する機器は、SAWACHIと連携設定できればメーカーや機種によらず対象となる。また、出荷量や気象など、営農に関連する他の様々な情報も一緒に確認できる。
SAWACHIで見られるデータ
IoPプロジェクトは、産学官連携での生産者支援の取り組みで、これらのデータは生産者本人だけでなく、県の普及員やJAの指導員も営農支援に活用。また、研究や製品開発にも活用し、より良い機器やサービスの創出を通じた生産者へのフィードバックにもつなげる。
SAWACHIの利用対象は、高知県で営農する生産者。利用申し込みにより、IDとパスワードが発行され、気象、市況、お知らせ等を閲覧できるようになる。出荷量データは、県とJAに提供同意書を提出することで閲覧が可能となる。各農業振興センターまたは各JAの支所等で受け付けている。
IoPクラウドを核としたデータの集約と産学官連携による生産者へのフィードバック
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