【注意報】トマトに「コナジラミ類」多発のおそれ 愛知県2022年11月2日
愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室は、トマトにコナジラミ類の発生を県内全域で確認。多発のおそれがあるとして、11月1日に病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
タバココナジラミ(左:幼虫、右:成虫)(写真提供:愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室)
10月下旬に県内14ほ場で行った巡回調査では、成虫寄生枝率が14.0%(平年3.9%、前年10.9%)。発生ほ場率は57.1%(平年34.0%、前年50.0%)で、いずれも過去10年で最も高かった。また、タバココナジラミが媒介するトマト黄化葉巻病の発病株率が1.79%(平年1.09%、前年1.86%)と、過去10年で3番目に高かった。
トマト黄化葉巻病の発病株(写真提供:愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室)
同防除室では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇施設内への侵入を防ぐため、開口部に防虫ネット(目合い0.4ミリ以下)を展張する。
〇黄色粘着板や黄色粘着テープを施設内や周辺部に設置し、成虫を捕殺する。
〇多発すると防除が困難となるため、発生初期に表を参考に防除する。薬剤抵抗性の発達を防ぐため、IRACコードが同じ薬剤を連続して使用することは避け、気門封鎖剤も活用する。
〇耐病性品種もトマト黄化葉巻ウイルスに感染するため、感受性品種と同様にタバココナジラミの防除を行う。
〇花粉交配用昆虫を利用する場合は、影響日数に注意して農薬を選定する。
〇タバココナジラミはトマト黄化葉巻病の病原ウイルスを、コナジラミ類はトマト黄化病の病原ウイルスを媒介する。ウイルスの発病株は見つけ次第抜き取り、適切に処分する。
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