【注意報】ブドウに黒とう病県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年6月19日
愛知県農業総合試験場 病害虫防除室は、ブドウに黒とう病が県内全域で多発のおそれがあるとして、6月16日に令和5年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
葉柄に発病したブドウ黒とう病(写真提供:愛知県農業総合試験場)
6月上旬に県内17ほ場で行った巡回調査において、発病新梢率が2.76%(平年0.43%、前年2.00%)と過去10年と比較して最も高く、発生ほ場率が23.5%(平年11.7%、前年33.3%)と過去10年と比較して2番目に高かった。
6月15日に名古屋地方気象台が発表した1か月予報によると、向こう1か月は、平年と同様に曇りや雨の日が多いと予想され、同病の発病に好適な条件が続く。
同防除室では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇新梢や葉などの発病部位は伝染源となるので、園外に持ち出す等、適切に処分する。
〇シャインマスカットなど、同病に弱い品種は特に注意する。
〇発病を確認したら、農薬により早急に防除を徹底する。なお、農薬によっては、幼果期以降の散布で果粉の溶脱や果実の汚れ等を生じることがあるので注意する。
〇同病は、雨水によって感染するため、降雨の前に予防散布に努める。
〇柔らかい葉は同病に感染しやすいため、若木など遅伸びした新梢や、徒長枝にも十分農薬がかかるように防除する。
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