次世代水稲栽培技術 「ストライプ・シード・シューター・テクノロジー」発表 オプティム2023年7月24日
AI・IoT・ビッグデータプラットフォームを展開する株式会社オプティムは、次世代水稲栽培技術「ストライプ・シード・シューター・テクノロジー」を発表。同テクノロジーを使った「ドローン打込み条播サービス」の提供と申し込みの受付を開始した。
「ストライプ・シード・シューター」装着後ドローン、機構
「ストライプ・シード・シューター・テクノロジー」は、石川県農林総合研究センター農業試験場とオプティムをはじめとするコンソーシアムが、農研機構生研支援センターが実施する「革新的技術開発・緊急展開事業」で研究した成果を基に、2023年にオプティムが開発した新たなスマート農業技術。自動航行ドローンにオプティムが開発した種籾を打込むパーツである「ストライプ・シード・シューター」を取り付けることで、従来のドローン直播で主流であった「散播」ではなく、苗の生育リスクが低く、収量が期待できる「打込み条播」ができる。
均平のとれた代掻き後の圃場で、種籾を地中に約0.5~1.5cmで打込めるため、コーティング剤を施さない催芽籾の状態でも、直播栽培の障害である鳥害や、種籾の酸欠による発芽不良を防ぎ、安定的な初期成育が期待できる。
田植機や通常のドローン直播手法との違い
「ストライプ・シード・シューター」は、打込み強度も調節でき、催芽籾以外にも鉄コーティングや一部コーティング剤にも対応。土壌条件や圃場特性を加味した播種体系を実現する。また、「ストライプ・シード・シューター」機構内は、複数の独自技術により、種籾の詰まりを防ぎながら排出を定速/定量化させることで、打込み時の種籾の広がりを防ぎ、通常のドローン播種ではできない条形成を実現できる(特許出願中)。
同テクノロジーは「OPTiMスマート農業サービス」において、水稲潅水直播コントラクターサービス「ドローン打込み条播サービス」として提供。「ドローン打込み条播サービス」は2024年度の申し込みと問い合わせを受け付けている。
サービスの参考価格は、10a当たり4400円(税込)~。1件当たり、300a(3ha)~。団体、複数生産者で申し込み可。その他、圃場条件や播種条件(コーティング有無、圃場間移動距離等)に応じて見積もりを提示。居合わせ・申し込みは(電話)050-1741-7673(受付時間:10:00~18:00)。
直播栽培におけるリスクと、「ストライプ・シード・シューター・テクノロジー」の特長
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(155)-改正食料・農業・農村基本法(41)-2025年8月16日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(72)【防除学習帖】第311回2025年8月16日
-
農薬の正しい使い方(45)【今さら聞けない営農情報】第311回2025年8月16日
-
(448)郷愁とノスタルジー【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年8月15日
-
あらゆる暴力の即時停止を 被爆・戦後80年にメッセージ発表 パルシステム連合会2025年8月15日
-
京都府「第3回京のこだわり畜産物レシピコンテスト」開催2025年8月15日
-
「パンのフェス2025」三井アウトレットパーク木更津で9月に開催2025年8月15日
-
機械審査なし「お米番付12回大会」エントリー開始 八代目儀兵衛2025年8月15日
-
東京23区の住民 過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人 森林総研2025年8月15日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋冬野菜の病害虫防除 異常気象こそ先手対応を2025年8月14日
-
見なくなった案山子、燕・雀・烏【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第353回2025年8月14日
-
花がよく売れるお盆・彼岸から見えてくる花産業の問題点【花づくりの現場から 宇田明】第66回2025年8月14日
-
渡り鳥「キビタキ」「ノビタキ」越冬地との間の移動経路を明らかに 森林総研2025年8月14日
-
国産・添加物削減・減農薬にこだわり「デポー国領駅前」リニューアルオープン 生活クラブ生協2025年8月14日
-
果実のフードロス削減・農家支援へ「キリン 氷結 mottainai 浜なし」再登場2025年8月14日
-
【役員人事】バイエル(9月1日付)2025年8月14日
-
「地元で働きたい」に応える 地域限定採用で安定雇用も実現 パルシステム埼玉2025年8月14日
-
政府の「米増産」方針 立ちはだかる「壁」と拭えぬ不安 産地JAと米農家の声2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(1)2025年8月13日
-
【サステナ防除のすすめ2025】果菜類(施設)編 太陽熱で死滅狙う(2)2025年8月13日