【注意報】野菜、花き、ダイズに「オオタバコガ」県内全域で多発のおそれ 埼玉県2023年8月22日
埼玉県病害虫防除所は、野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガが県内全域で多発のおそれがあるとして、8月15日に令和5年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
ナス果実に食入するオオタバコガ若齢幼虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
オオタバコガは野菜、花きを中心として50種類近い作物を加害するが、埼玉県病害虫防除所によると埼玉県で被害が懸念される作物は、ダイズ、トマト、ナス、ブロッコリー、レタス、スイートコーン、イチゴ、キク、ガーベラ、宿根アスターなど。幼虫は卵からふ化すると直ちに植物の内部へ食入するため、被害を確認したら直ちに防除することを呼びかけている。
◎注意報発表の根拠
食害したナス果実内で蛹化したオオタバコガ(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
埼玉県病害虫防除所が設置したオオタバコガのフェロモントラップへの雄成虫誘殺数が、4地点(本庄市、深谷市、越谷市、杉戸町)いずれも平年を上回って推移しており、本庄市以外の3地点では注意報を発表した昨年の2~3倍に達している。
気象庁が8月10日に発表した季節予報によると、関東甲信地方の向こう1か月の気温は高く、降水量は平年並か多いと予想。露地ナスほ場において、幼虫の食害が平年より多く確認されており、他作物でも今後の被害拡大が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇新しい食害痕や虫糞を見つけたら、その周辺に幼虫がいる可能性が高いため、発見しだい捕殺する。
〇摘芯した腋芽や花蕾などには卵が産みつけられていたり、若齢幼虫が潜んでいたりすることがあるため、株元などに放置せず、ほ場外で処分する。
〇施設栽培では、開口部に寒冷紗等(5mm目程度の防虫ネット)を張って、成虫の侵入を防ぐ。
〇幼虫が作物内に食入すると薬剤の効果が低下するため、被害を確認したら直ちに防除を実施する。
〇老齢幼虫に対しては薬剤の効果が低下するため、薬剤散布は若齢幼虫のうちに実施する。また、同一系統の薬剤の連用は避ける。
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