【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2023年10月3日
愛知県農業総合試験場は、野菜類と花き類にオオタバコガが多発のおそれがあるとして、10月2日に令和5年度病害虫発生予察注意報第13号を発令した。
愛知県農業総合試験場によると、9月下旬にキャベツほ場で実施した巡回調査(10地点20ほ場)において、オオタバコガの寄生株率は3.3%(平年0.3%、前年0.2%)で過去10年間と比較して最も高い。
フェロモントラップの9月第1半旬から9月第5半旬までの総誘殺数(図)・長久手市(野菜ほ場)13頭(平年2.7頭、前年1頭)で、過去10年間と比較して最も多い。
・碧南市(ニンジンほ場)325頭(過去7年平均142.0頭、前年149頭)で、過去7年間と比較して最も多い。
・豊橋市(キャベツほ場)298頭(平年193.3頭、前年239頭)で、過去9年間と比較して最も多い。
・田原市(キャベツほ場)345頭(平年151.0頭、前年156頭)で、過去10年間と比較して最も多い。
名古屋地方気象台が9月28日に発表した1か月予報によると向こう1か月の気温は、高いと予想されており、オオタバコガの発生に好適な条件となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇茎、花蕾、果実あるいはキャベツ等の結球部に食入した幼虫や、齢が進んだ幼虫に対しては薬剤の効果が著しく低くなるため、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底する。
参考:農林水産省農薬登録情報提供システム
〇被害残渣は、卵や幼虫が付着している可能性があるため放置せず適切に処分する。
〇オオタバコガは寄生範囲が広く、ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
〇施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
〇今後もほ場への飛来が続くことが予想されるため、薬剤防除後もこまめにほ場を巡回し、発生状況に注意する。
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