【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年4月24日
山口県病害虫防除所は、ナシ、モモ、リンゴ、ウメ、カンキツ、ビワなど果樹全般に果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月23日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
ビワ幼果を加害する果樹カメムシ類。ツヤアオカメムシ(左)とクサギカメムシ(4月19日撮影)
(写真提供:山口県病害虫防除所)
山口県病害虫防除所によると、クサギカメムシの隙間トラップによる越冬量調査(県内10か所)では、1トラップ当たり96.4頭(平年23.3頭)と、過去10年で最も多かった。また、4月1日~15日の予察灯における果樹カメムシ類3種の捕獲数(県内3か所)は、1頭(平年0.5頭)で、平年に比べやや多かった。
ビワ幼果への果樹カメムシ類の飛来がすでに認められており、園地への飛来が例年に比べ早まる可能性がある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)果樹カメムシ類の飛来時期や量は、地域や園地による差が大きいため、果実が存在する園地では昼間に定期的に確認し、カメムシ類の飛来を確認したら速やかに農薬を散布する。
(2)気温が高くなる6月以降は、夜間に園地内または園地周辺の外灯等を確認する。
(3)薬剤を散布する際は、別表「カメムシ類に登録のある主な薬剤」を参考に行う。
(4)薬剤散布後も園内を観察し、再度飛来を確認した場合は、追加の散布を行う。
◎防除上注意すべき事項
(1)今年は早くからカメムシ類防除が必要となる可能性があるため、薬剤選定をする際は使用回数に留意する。
(2)薬剤散布の際は、農薬使用基準を遵守し、周辺作物への飛散を防止するとともにミツバチ等に危害を及ぼすことがないよう十分注意する。
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