【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
埼玉県病害虫防除所は、核果類(うめ、すもも等)、なしにナシヒメシンクイが県内全域で多発のおそれがあるとして、4月15日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
ナシヒメシンクイの成虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
埼玉県病害虫防除所によると、病害虫防除所などで設置したナシヒメシンクイのフェロモントラップへの雄成虫誘殺数が5か所中4か所で平年を上回り、多い地点では平年の3.6~7.2倍の誘殺数になっている。
なしの被害果(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
気象庁が4月11日に発表した季節予報によると、関東甲信地方の向こう1か月の気温は高く、降水量はほぼ平年並と予想されており、今後同虫の活動がさらに活発になると予想される。越冬世代の虫数が多いため、世代を重ねるごとに発生量が増加し、今後の被害拡大が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇うめ、すもも等では芯折れの被害を防ぐために、新梢の伸長時に発生予防に重点を置いて薬剤散布を行う。(表2)
〇なし園周辺のうめ、すもも等は発生源になるため同時に防除を行う。
〇成虫の発生初期から交信攪乱剤を使用する。なお、多目的防災網を設置したうえ、広範囲の地域で使用すると効果的。(表1)
〇食入後では薬剤の効果が低下するため、食入前の防除に重点を置く(表2、表3)。被害にあった新梢や果実は速やかに摘除し適切に処分する。
重要な記事
最新の記事
-
「安定供給は1丁目1番地」 トランプ関税、農産物輸出でも懸念 JA全農が総代会2025年8月1日
-
地域共生は農協の本分 前北海道農協中央会会長・小野寺俊幸氏(1)【プレミアムトーク・人生一路】2025年8月1日
-
地域共生は農協の本分 前北海道農協中央会会長・小野寺俊幸氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年8月1日
-
米農家の所得支える制度必要 米価急落時には国は適切対応を 全農会長ら発言2025年8月1日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年8月1日
-
【注意報】県内各地のりんご園地でハダニ類が多発 岩手県2025年8月1日
-
【注意報】マンゴーハフクレタマバエ 八重山地域で多発のおそれ 沖縄県2025年8月1日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発に注意 石川県2025年8月1日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年8月1日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 静岡県2025年8月1日
-
【注意報】ネギアザミウマ 県下全域で多発に注意 富山県2025年8月1日
-
【注意報】キク、野菜、花き、果樹にタバコガ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2025年8月1日
-
【注意報】かんきつにミカンハダニ 県下全域で多発のおそれ 宮崎県2025年8月1日
-
【注意報】かんきつにチャノキイロアザミウマ 県内全域で多発のおそれ 静岡県2025年8月1日
-
水稲早期栽培 徳島、宮崎、鹿児島 前年比「やや上回る」7月15日現在2025年8月1日
-
渇水・高温対策本部を設置 水利施設管理強化事業の積極活用を指示 農水省2025年8月1日
-
全農 政府備蓄米 91%出荷済み 7月末2025年8月1日
-
【人事異動】JA全農(8月18日付)2025年8月1日
-
【人事異動】JA全農(8月1日付)2025年8月1日
-
【'25新組合長に聞く】JA伊勢(三重) 酒徳雅明氏(6/25就任) 伊勢ブランド・観光資源を農業振興に生かす2025年8月1日