【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年5月7日
高知県病害虫防除所は、果樹全般に果樹カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、4月26日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
図1:ツヤアオカメムシ(写真提供:高知県病害虫防除所)
高知県病害虫防除所によると、県内4地点で実施している果樹カメムシ類のフェロモントラップ調査における4月第1第4半旬の誘殺数は、県東部、中央部、西部で平年を上回る発生が見られる。また、予察灯における4月第1~第4半旬のツヤアオカメムシの捕獲数は、南国市3頭平年0.1頭、四万十市3頭平年0.2頭と平年と比べ多い。果樹園地からも、平年と比べ発生が多いという情報が寄せられており、特に県東部のビワ園では被害の発生も確認されている。
4月25日発表の四国地方1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高いと予想。今後、果樹園への飛来および加害が増加するおそれがある。
図2:チャバネアオカメムシ(写真提供:高知県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇花、幼果を吸汁されると落果するため発生を確認したら早めに防除する。果樹カメムシ類の飛来時期、飛来量は地域や園地による差が大きいため、園内外をこまめに見回り、早期発見に努めるとともに、飛来が確認された場合には、速やかに薬剤による防除を実施する。
〇園地への飛来は、曇天で湿度が高く夜温の高い日に多くなる傾向がある。現在、誘殺数が平年と比べやや少ない中西部でも、今後、気温の上昇に伴い活動が活発となり、ツヤアオカメムシ(図1)、チャバネアオカメムシ(図2)などが果樹園(ウメ、モモ・スモモ・ナシ・カンキツ類、ビワ等)に多く飛来する可能性がある。園地への飛来状況を早期に把握し、被害防止に努める。
〇果樹カメムシ類のフェロモントラップによる誘殺数の推移は、高知県病害虫防除所のホームページ掲載。果樹園での発生の参考にする。また、防除等は県防除指針(高知県農薬情報システム内に掲載)を参照するとともに、薬剤の使用に当たっては、農薬使用基準を遵守する。
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