【注意報】モモ、ナシに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岡山県2024年5月13日
岡山県病害虫防除所は、県内全域のモモ、ナシ等に果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ)が多発のおそれがあるとして、5月10日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
岡山県病害虫防除所によると、赤磐市の集合フェロモントラップにおける4月21日~5月5日のチャバネアオカメムシ誘殺数は159頭と平年(68.0頭)より多い。また、同期間の予察灯におけるチャバネアオカメムシ誘殺数は36頭と平年(4.1頭)に比べ多い。
5月8日の巡回調査におけるモモでの被害程度は軽微だったが、被害発生ほ場率は25.0%で平年(3.9%)より高い。
広島地方気象台が4月23日に発表した3か月予報によると、今後の気温は平年より高く、飛来に好適な条件であると考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇モモ、ナシでは「袋掛けまで」と、「袋掛け後の肥大~成熟期(袋と果実が密着し、カメムシ類が袋の上から吸汁可能となる)」の果実被害が懸念される。
〇幼果期から収穫期まで、カメムシ類の発生に応じて薬剤散布を行う。モモ、ナシにおける防除薬剤は表1および表2による。
〇袋掛け作業を遅れないように行う。
〇黄色灯の点灯はチャバネアオカメムシに対して忌避効果がある。ただし、クサギカメムシには効果がないこと、カメムシの発生が多いと十分な効果を得られないこと等から、薬剤防除を徹底する。
〇樹全体に目合い4ミリ以下のネットを掛けてカメムシ類の寄生を防ぐ。ただし、すでにカメムシ類が寄生している樹にネットを掛けると大きな被害を受けるため、ネットを掛ける前に薬剤散布を行う。
〇薬剤の散布にあたっては農薬使用基準を順守し、人畜、水産動物等への危害防止に努め、安全・適正に使用するとともに、周辺農作物等へ飛散しないよう十分注意する。
〇最新の農薬登録情報は、農林水産省ホームページの農薬登録情報提供システムで確認を。
表1:モモのカメムシ類の防除に使用する主な薬剤(5月7日登録状況確認)
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