【注意報】野菜花きにオオタバコガに県内全域で多発のおそれ 山形県2024年6月7日
山形県病害虫防除所は、野菜花き共通でオオタバコガが県内全域で多発のおそれがあるとして、6月6日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
メロンの花を加害するオオタバコガの幼虫(6月3日撮影)(提供:山形県病害虫防除所)
山形県病害虫防除所によると、6月前半の巡回調査(6月3日~6月5日)における、すいかでの平均被害花率は2.7%(平年:0%)、メロンでの平均被害花率は5.3%(平年:0%)と、例年発生の見られないこの時期にオオタバコガの被害が多く見られている。その他アスパラガス等の幅広い品目で被害が確認されている。
フェロモントラップにおける6月1半旬までの総誘殺数は、県予察圃場(寒河江市)では110 頭(平年:3.6 頭)、地区予察圃場(酒田市)では23 頭(平年:0.5頭)。農業総合研究センター(山形市)では39 頭(9か年平均:3.8 頭)で、いずれも多い。
向こう1 か月の気温は高いと予報されており、同種の活動が活発になると推測され、被害の増加が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇オオタバコガは広食性で、野菜、花き等の多くの作物を加害するため、早急に圃場を見回る。特にすいかやメロンでは花や果実を好んで加害するため、その周辺部を含めてよく観察し早期発見に努め、見つけ次第、防除を実施する。
〇幼虫の齢期が進むにつれ防除効果が低下するため、若齢幼虫期に、薬液が株全体に十分付着するようていねいに散布する。
〇薬剤抵抗性の出現を防止するため、作用性の異なるグループの薬剤で輪用散布を行う。また、薬剤防除後にも被害の拡大が見られる場合には、異なるグループの薬剤を散布する。
〇被害部位(果実、花蕾、新芽等)や被害残さは、内部に幼虫が生息している場合があるため放置せず適切に処分する。
〇施設栽培では、間口部に5ミリ以下の防虫ネット等を設置し、成虫の侵入を防止する。
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日