【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 県内全域で早発のおそれ 福島県2024年6月27日
福島県病害虫防除所は、野菜類・花き類にオオタバコガが県内全域で発生が早まる可能性があるため、6月26日に令和6年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
写真1:キクを食害するオオタバコガ幼虫(提供:福島県病害虫防除所)
福島県病害虫防除所によると、県内全域に設置しているオオタバコガのフェロモントラップ調査では、5月中下旬の誘殺数が平年より多くなった。
6月中旬の定期巡回調査においては、喜多方市のトマトで、同種による果実被害が確認されており、例年より被害の発生が早い。また、福島市のキクでも生長点の被害が確認されている。その他、喜多方市、南会津町のアスパラガスでオオタバコガ幼虫の寄生を確認している。
仙台管区気象台が6月20日に発表した1か月予報では、向こう1か月の気温が平年より高いと予測されており、さらに発生が早まる可能性がある。
写真2:オオタバコガ成虫(提供:福島県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇オオタバコガの幼虫は野菜類、花き類を中心に加害する。福島県で被害が懸念される作物は、トマト、ナス、ピーマン、ブロッコリー、イチゴ、キク、トルコギキョウなど。
〇幼虫は、生長点付近や花蕾及び果実等を食害する(写真1)。これらの部位をよく観察し、食害痕や虫糞が確認された場合は、薬剤防除を実施する。
〇幼虫の齢期が進むと、茎や果実の内部に潜り薬剤がかかりにくくなるため、若齢期の防除
を心掛ける。
〇摘芯や摘蕾及び摘果等により生じた残渣に本種が寄生している可能性があるため、ほ場の外に持ち出して、土中に深く埋設するなど適切に処分する。
〇施設栽培では、開口部に4ミリ目合い以下の防虫ネットを設置して、成虫の侵入を防ぐ。
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