【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 高知県2024年7月16日
高知県病害虫防除所は、水稲(早期稲)に斑点米カメムシ類が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月12日に令和6年度病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
写真1:クモヘリカメムシ成虫(左)、写真2:イネカメムシ成虫(提供:高知県病害虫防除所)
高知県病害虫防除所によると、6月中旬~7月上旬に実施した早期稲のすくい取り調査では、調査ほ場の87%で斑点米カメムシ類の発生が見られた。1ほ場あたりの捕獲頭数は県内全域で平年を大きく上回り、県中央部で平年の約4.4倍、東部で約2.7倍、県内全域で約3.2倍と、過去10年で最も多かった。種別捕獲頭数は、クモヘリカメムシ(写真1)、イネカメムシ(写真2)の順に多かった。
穂揃期~乳熟期に斑点米カメムシ類の発生が見られるほ場では斑点米被害を生じる恐れがある。また、イネカメムシの発生が多い場合は、出穂期の加害により不稔となる恐れがあるため、注意が必要。
気象予報高松地方気象台が7月11日に発表した四国地方の向こう1か月では、平均気温は平年と比べ高いと予想。今後、斑点米カメムシ類の増殖や活動に好適な条件が続くと考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇出穂の10日後及びその5~7日後に防除を実施する。
〇薬剤については、県の病害虫防除指針(高知県農薬情報システム内に掲載)を参照し、使用時期(収穫前日数)に注意して選定する。防除に当たっては、農薬安全使用の遵守及び周辺農作物等への飛散防止対策を徹底する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日