アグリメディアと共同 耕作放棄地のマッチング実証事業 福島県矢吹町で開始 サグリ2024年8月1日
サグリは、農業ビジネスを展開するアグリメディアと共同で、「衛星データを活用した耕作放棄地等の可視化」を目的とした実証事業を、福島県矢吹町で7月から開始。耕作放棄地を発見・集積し、担い手となる農業法人や民間企業を誘致し農地の有効活用を実証する。
白山・神田地区にある14ヘクタールの農地
矢吹町は「日本三大開拓地」のひとつに数えられる、広大な水田が有名な米所。畜産や園芸作物の生産も 豊富で、特に野菜に関しては産出額が県内6位(令和3年)を誇る。
矢吹町では農業者の高齢化や農業人口の減少による、耕作放棄地の拡大が課題で、農業専門求人サイト「あぐりナビ」を運営するアグリメディアと矢吹町が連携。全国の農業者を耕 作放棄地の担い手として誘致する事業を2023年度から実施している。アグリメディアは「白山・神田地区土地利用可能性調査業務」を矢吹町から受託し、白山・神田地区にある14ヘクタールの農地(地権者約50人)について、慢性的な水不足から新たな農地利用方法を調査するともに、同社の農業法人網を活用した農家・農業法人の誘致が期待された。
耕作放棄地の実態調査は、毎年地域の農業委員会が実施しており、総農地面積2250ヘクタール(令和4年)を数名で現況を調査しなければならず、膨大な時間を要する。 また、耕作放棄地を再生する担い手が見つかった場合も、地権者の意向状況を都度把握しなければならず、通常業務に並行して行うのは困難な状況だった。そこで、衛星データと農業現場をつなぐサグリの可能性に、アグリメディアと矢吹町が共感し、同実証事業が実現した。
同実証ではGISデータと衛星画像の分析により、矢吹町内全域を対象に、農地に関する種々の情報収集を実証する。土地の傾斜量や圃場の不整形度合いに加え、耕作放棄地の可能性がある農地を強調表示・可視化することで、重点的な対応を要するエリアを自動で判別することをめざす。 衛星データの活用をすることで、現実的かつ効果性が高い実態調査が可能になり、行政業務の大幅な省力化につながる。また、発見した耕作放棄地に対して、担い手を提案し、農地所有者とマッチングさせることで、矢吹町における 耕作放棄地の現実的かつ持続的な問題解消をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年9月3日
-
【農協時論】小さな区画整理事業 生産緑地保全と相続対策の要に JA東京スマイル 眞利子伊知郎組合長2025年9月3日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
-
【注意報】ねぎ、キャベツなどにシロイチモジヨトウ 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年9月3日
-
【注意報】いちごに炭疽病 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年9月3日
-
【サステナ防除のすすめ2025】水稲の仕上げ防除 カメムシ対策は必須 暑さで早めに対応を2025年9月3日
-
ミサイルは兵糧攻めに有効か【小松泰信・地方の眼力】2025年9月3日
-
「コウノトリ育むお米」4万4000円 JAたじまが概算金 「消費者も付加価値を理解」2025年9月3日
-
【人事異動】農水省(9月2日付)2025年9月3日
-
8月大雨被害に営農支援策 農機修繕、再取得など補助2025年9月3日
-
緑茶輸出 前年比9割増 7月の農産物輸出実績2025年9月3日
-
JA貯金残高 107兆337億円 7月末 農林中金2025年9月3日
-
よりよい営農活動へ 本格化するグリーンメニューの実践 全農【環境調和型農業普及研究会】2025年9月3日
-
フルーツプレゼント第3弾は新潟県産日本ナシ 応募は9月23日まで にいがた園芸農産物宣伝会2025年9月3日
-
9月9日を「キュウリの日」に 行政と連携して"キュウリ教室"初開催 JA晴れの国岡山と久米南町2025年9月3日
-
大学協同組合講座設置促進シンポジウム 9月16日にオンラインで開催 JCA2025年9月3日
-
脱炭素と環境再生へ 農林中金のコンソーシアムが本格始動2025年9月3日
-
『農地六法 令和7年版』発売 農地法関連政省令・通知を完全収録2025年9月3日
-
「アウト オブ キッザニア in えひめ」で「だしの伝道師」担当 マルトモ2025年9月3日
-
大阪・関西万博で「EARTH MART DAY」開催へ 食と農の未来を考えるイベント クボタ2025年9月3日