【注意報】水稲にトビイロウンカ 県下全域で多発のおそれ 高知県2024年8月5日
高知県病害虫防除所は、水稲(普通期稲)にトビイロウンカが県下全域で多発のおそれがあるとして、8月2日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
写真1:トビイロウンカ(左)、写真2:トビイロウンカによる坪枯れ被害(提供:高知県病害虫防除所)
高知県病害虫防除所によると、月中下旬に行った巡回調査において、県中西部の30ほ場中1ほ場で、また西部の8ほ場中3ほ場でトビイロウンカ(写真1)の幼虫の寄生が確認された(表)。西部では過去10年で7月に同種の発生が確認されたことはなく、平年よりも1か月早い発生確認となる。
南国市に設置している予察灯においても、6月28日および7月2日に本種の誘殺が確認されている(7月10日発表技術情報第6号)。
7月中下旬の巡回調査において、トビイロウンカと同じ海外飛来性害虫であるセジロウンカの発生が県内全域で確認されていることから、トビイロウンカも県内全域に飛来した可能性がある。
気象予報によると、向こう1か月は晴れの日が多く、気温は平年よりも高いと予想。同虫の増殖に好適な条件が続くことから、坪枯れ(写真2)が発生する恐れがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇トビイロウンカは株元に寄生するため、株元を注意して観察し、発生が見られた場合には直ちに薬剤防除を実施する。
〇普通期稲で、移植時にウンカ類を対象とした箱施用剤などによる防除を実施していない場合には特に注意する。
〇薬剤防除にあたっては、株元に薬液が十分到達するように散布するか、出穂前に粒剤を施用する。
〇薬剤の選定にあたっては、高知県病害虫防除指針を参照し、農薬使用基準の遵守及び周辺農作物等への飛散防止対策を徹底する。
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