日本育種学会で作物解析「フェノタイピング・サーベイシステム」展示 ナイルワークス2024年9月12日
ナイルワークスは9月19~20日、広島大学 東広島キャンパスで開催の「日本育種学会第146回講演会 企業展示」に出展。ドローンセンシング技術と画像解析技術を核とした、作物の形状を高精度かつ高速に分析する作物解析「フェノタイピング・サーベイシステム」を展示する。

高精度の画像を収集するセンシングソリューション(左)、画像解析AIによる作物の生育分析・異常検出(右)
フェノタイピングは、植物の外観や形状、成長パターン、病害虫抵抗性、収量などの目に見える特徴(フェノタイプ)を観察し、測定するプロセス。新しい品種を開発するプロセスである育種において活用される。
フェノタイピングの活用としては、作物の生育過程や外観、耐病性などを高精度に観察・記録したデータにより、収量が高い個体、特定の病害虫に強い品種など優れた特性を持つ個体の効果的な選抜が可能となる。また、一般的な育種では、多世代にわたる試験や観察が必要で、長い時間を要するが、フェノタイピングを活用することで大規模なデータ収集が可能となり、育種サイクルを短縮。より迅速に市場に適応した新しい品種の開発につながる。
フェノタイピングは目視や手作業による計測が主流で、観察できる範囲に限りがあったが、ナイルワークスの「フェノタイピング・サーベイシステム」は、独自の近接ドローン撮影技術と画像解析技術により、高精度かつ高速な自動化を実現した。大規模な植物群に対する効率的なデータ収集が可能となり、育種や研究の進展を加速。生育状態の計測から病害検出まで、多岐にわたる作物の解析ニーズに対応しており、農薬や品種開発における各種試験圃場や種子生産の圃場で導入が進んでいる。
◎作物解析「フェノタイピング・サーベイシステム」概要
①センシングソリューション:作物や解析対象に合わせ、目視レベルの高精度画像を収集
②作物画像解析AI:作物の外観や形状を分析し、病害や生育状況を分析
③解析結果マッピング:解析結果を圃場・調査区画に投影

解析結果を圃場・調査区画にマッピング
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