【注意報】野菜類にコナジラミ類 県下全域で多発のおそれ 岐阜県2024年9月13日
岐阜県病害虫防除所は、野菜類にコナジラミ類(タバココナジラミ、オンシツコナジラミ)が県下全域で多発のおそれがあるとして、9月12日に令和6年度病害虫発生予察注意報第5号を発表した。
(提供:岐阜県病害虫防除所)
岐阜県病害虫防除所によると、ほ場周辺(冬春トマト・夏秋トマト)に設置した黄色粘着板におけるコナジラミ類の8月第1半旬から8月第6半旬までの累計誘殺数は、海津市7791頭(平年2620.7頭)と平年の約3倍と多く、恵那市でも8月以降発生量が増加。ほ場周辺の雑草地では、コナジラミ類の寄生が顕著に認められる。
名古屋地方気象台が9月5日に発表した1か月予報では、今後の気温は平年より高い予報。同虫の発生に好適な気象条件になると予測される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇タバココナジラミは、トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)、ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)、トマト退緑ウイルス(ToCV)などを媒介。オンシツコナジラミは、トマト退緑ウイルス(ToCV)などを媒介する。また、成虫・幼虫の吸汁加害による生育阻害のほか、排泄物によりすす病を発生させ果実の汚れを生じさせることから防除を徹底する(写真)。
〇定植苗には、コナジラミ類の寄生がないかよく観察し、ほ場への持ち込みを防止する。
〇多発してからの薬剤防除は困難なことから、ほ場での発生状況に注意し、早期発見・早期防除に努める。
〇ほ場内や周辺の雑草は、コナジラミ類の増殖源となるため、除草を徹底する。
〇施設栽培では、天窓を含むすべての開口部に目合いの細かい防虫ネット(目合い0.4mm以下)を展張し、野外から施設内への侵入防止を徹底する。
〇薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統の薬剤連用を避ける。なお、タバココナジラミでは、薬剤抵抗性が発達したバイオタイプが確認されているため、効果の高い薬剤を選択する。
〇農薬の使用にあたっては、最新の登録情報を参照し、適正に使用する。
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