【注意報】大豆、野菜類、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年9月24日
佐賀県農業技術防除センターは、大豆、野菜類、花き類にハスモンヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、9月20日に令和6年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
ハスモンヨトウ幼虫(提供:佐賀県農業技術防除センター)
佐賀県農業技術防除センターによると、大豆における調査(9月17~19日、県内22圃場)では、幼虫の発生株率は13.1%(平年4.6%、前年4.2%)で、平年より多い。また、若齢幼虫の食害による白変葉(図1、2)の発生株率は2.4%(平年0.9%、前年4.0%)で、平年よりやや多い。
県内8地点に設置したフェロモントラップでの雄成虫の誘殺数は、9月3半旬に急増し、過去10年で最も多い。
福岡管区気象台が9月19日に発表した九州北部地方の1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高いと予想されており、 ハスモンヨトウの発生に好適な条件となっている。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇薬剤防除履歴の違い等により、圃場ごとの発生状況が大きく異なる。圃場を確認し、新たに白変葉や幼虫の発生を認めた場合は早急に防除を行う。
〇幼虫の齢が進むと薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫期に防除を行う。
〇幼虫は日中に物かげに隠れ、夜間に活動する習性があるため、薬剤散布は夕方に行う。
〇薬剤防除にあたっては、登録内容(希釈倍数、収穫前日数等)を遵守し、かけむらがないよう散布する。なお、薬剤感受性の低下を防ぐため、同一系統を連用しない。
〇圃場周辺の雑草は増殖源となるため、除草を徹底する。
〇施設栽培の野菜・花き類では、開口部に防虫ネット(4ミリ目以下)を設置して成虫の圃場内への侵入を防ぐ。
〇今後の発生状況は同センターが発表する各種情報及びホームページを参考にし、防除対策の詳細は「佐賀県総合防除計画(佐賀県病害虫防除のてびき)」を参照する。
重要な記事
最新の記事
-
ナガエツルノゲイトウ防除、ドローンで鳥獣害対策 2025年農業技術10大ニュース(トピック1~5) 農水省2025年12月19日 -
ぶどう新品種「サニーハート」、海水から肥料原料を確保 2025年農業技術10大ニュース(トピック6~10) 農水省2025年12月19日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】「経済関係に戦略性を持ち込むことなかれ」2025年12月19日 -
【農協時論】感性豊かに―知識プラス知恵 農的生活復権を 大日本報徳社社長 鷲山恭彦氏2025年12月19日 -
(466)なぜ多くのローカル・フードはローカリティ止まりなのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月19日 -
福岡県産ブランドキウイフルーツ「博多甘熟娘」フェア 19日から開催 JA全農2025年12月19日 -
「農・食の魅力を伝える」JAインスタコンテスト グランプリは、JAなごやとJA帯広大正2025年12月19日 -
農薬出荷数量は0.6%増、農薬出荷金額は5.5%増 2025年農薬年度出荷実績 クロップライフジャパン2025年12月19日 -
国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発 国際農研2025年12月19日 -
酪農副産物の新たな可能性を探る「蒜山地域酪農拠点再構築コンソーシアム」設立2025年12月19日 -
有機農業セミナー第3弾「いま注目の菌根菌とその仲間たち」開催 農文協2025年12月19日 -
東京の多彩な食の魅力発信 東京都公式サイト「GO TOKYO Gourmet」公開2025年12月19日 -
岩手県滝沢市に「マルチハイブリッドシステム」世界で初めて導入 やまびこ2025年12月19日 -
「農林水産業みらいプロジェクト」2025年度助成 対象7事業を決定2025年12月19日 -
福岡市立城香中学校と恒例の「餅つき大会」開催 グリーンコープ生協ふくおか2025年12月19日 -
被災地「輪島市・珠洲市」の子どもたちへクリスマスプレゼント グリーンコープ2025年12月19日 -
笛吹市の配送拠点を開放「いばしょパル食堂」でコミュニティづくり パルシステム山梨 長野2025年12月19日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月19日 -
子牛の寒冷ストレス事故対策 温風式保育器「子牛あったか」販売開始 日本仮設2025年12月19日 -
香港向け家きん由来製品 北海道からの輸出再開 農水省2025年12月19日


































