【注意報】野菜類にハスモンヨトウなどチョウ目害虫 多発のおそれ 福岡県2024年10月31日
福岡県病害虫防除所は、野菜類にチョウ目害虫(ハスモンヨトウ、オオタバコガ、シロイチモジヨトウ)が県内で多発のおそれがあるとして、10月30日に令和6年度病害虫発生予察注意報第7号を発表した。
福岡県病害虫防除所によると、イチゴの10月5半旬調査の結果では、ハスモンヨトウの寄生株率が1.9%(平年0.9%、前年1.3%)で、発生ほ場率30.8%(平年22.7%、前年42.9%)。チョウ目害虫の被害株率が17.4%(平年7.8%、前年11.9%)で、発生ほ場率100%(平年58.5%、前年92.9%)だった。
冬キャベツの10月5半旬調査の結果では、ハスモンヨトウの寄生株率が4.7%(平年0.6%、前年2.0%)、発生ほ場率83.3%(平年15.1%、前年42.9%)。オオタバコガの寄生株率は3.7%(平年1.9%、前年0.3%)で、発生ほ場率50.0%(平年37.8%、前年14.3%)。シロイチモジヨトウの寄生株率は2.3%(平年0.2%、前年0%)で、発生ほ場率50.0%(平年8.5%、前年0%)だった。
冬レタスの10月5半旬調査において、一部のほ場でハスモンヨトウ及びシロイチモジヨトウの寄生を多く確認している。
ハスモンヨトウのフェロモントラップへの誘殺数は、10月4半旬以降急増しており、平年より多い。また、オオタバコガのフェロモントラップへの誘殺数は、9月中旬以降、平年より多く推移している。
福岡管区気象台が10月24日付で発表した1か月予報では、向こう1か月の気温(10/26~11/25)は高く、期間の前半はかなり高くなると予想されている。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場周辺の雑草は増殖の場となるため、除草を徹底する。
〇中齢幼虫になると薬剤の効果が低下するため、早期発見に努め、若齢幼虫のうちに薬剤防除を実施する。
〇フェロモントラップを活用した防除適期の目安は、誘殺ピークから10日目頃だが、地域によって誘殺消長に差があるため、ほ場での発生状況を確認し、薬剤防除を実施する。
今後の発生状況については、病害虫防除所のホームページを参照する。
〇薬剤感受性の低下を防ぐため、同一系統薬剤の連用は避け、ローテーション散布する。なお、一部の薬剤で感受性の低下が懸念されているため、薬剤の選定には十分注意する。
〇施設栽培の場合は、ハウスの開口部に防虫ネットを張り、成虫の飛び込みを防止する。
〇結球する野菜では、結球内部に食入し、被害が大きくなるため、結球前の防除を徹底する。
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