【注意報】トマト、なすにコナジラミ類 県北部で多発のおそれ 徳島県2024年11月6日
徳島県立農林水産総合技術支援センターは、冬春トマト・ミニトマトおよび冬春なすにコナジラミ類(タバココナジラミ)が県北部地域で多発のおそれがあるとして、11月5日に令和6年度病害虫発生予察注意報第9号を発表した。
徳島県立農林水産総合技術支援センターによると、10月24日、25日に行った冬春トマト・ミニトマトの巡回調査では、発生圃場率が100%と、平年(74.9%)に比べてやや高く、寄生葉率が25.7%と、平年(9.2%)に比べて高い。
10月24日、25日に行った冬春なすの巡回調査では、発生圃場率が100%と、平年(90.7%)並の発生だが、寄生葉率は68.0%と、平年(20.7%)に比べて高い。
高松地方気象台が10月31日に発表した1か月予報では、気温は平年より高く、降水量は平年より多く、日照時間はほぼ平年並と予想。発生助長的な気象条件となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)外部から施設内への侵入を防ぐため、開口部は防虫ネット等(目合い0.4mm以下)で覆う。
(2)多発すると防除が困難になるため、表1、2を参考に、発生初期から防除を行う。
表1:トマト、ミニトマトのコナジラミ類に使用できる主な農薬(11月1日現在)
表2:なすのコナジラミ類に使用できる主な農薬(11月1日現在)
(3)花粉交配用昆虫等の有用生物を利用している場合は、農薬の影響日数に注意する。
(4)タバココナジラミはトマト、ミニトマト黄化葉巻病の原因であるウイルス(TYLCV)や黄化病の原因であるウイルス(ToCV)を媒介する。発病株は見つけ次第抜き取り、ハウス外に持ち出して適切に処分する(図1、2、3、4)。
図1、図2:タバココナジラミ成虫(提供:徳島県)
図3:トマト黄化葉巻病と図4:トマト黄化病(提供:徳島県)
(5)防除については、徳島県植物防疫指針を参照する。薬剤の使用に当たっては、必ず農薬ラベル記載事項を遵守する。
重要な記事
最新の記事
-
飼料用米、稲WCSへの十分な支援を JAグループ2025年10月16日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】本質的議論を急がないと国民の農と食が守れない ~農や地域の「集約化」は将来推計の前提を履き違えた暴論 ~生産者と消費者の歩み寄りでは解決しないギャップを埋めるのこそが政策2025年10月16日
-
死亡野鳥の陰性を確認 高病原性鳥インフル2025年10月16日
-
戦前戦後の髪型の変化と床屋、パーマ屋さん【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第360回2025年10月16日
-
「国消国産の日」にマルシェ開催 全国各地の旬の農産物・加工品が集合 JA共済連2025年10月16日
-
静岡のメロンや三ヶ日みかんなど約170点以上が「お客様送料負担なし」JAタウン2025年10月16日
-
高齢者の安全運転診断車「きずな号」を改訂 最新シミュレーター搭載、コースも充実 JA共済連2025年10月16日
-
安心を形にした体験設計が評価 「JA共済アプリ」が「グッドデザイン賞」受賞 JA共済連2025年10月16日
-
東京都産一級農畜産物の品評会「第54回東京都農業祭」開催 JA全中2025年10月16日
-
JA協同サービスと地域の脱炭素に向けた業務提携契約を締結 三ッ輪ホールディングス2025年10月16日
-
稲わらを石灰処理後に高密度化 CaPPAプロセスを開発 農研機構2025年10月16日
-
ふるさと納税でこども食堂に特産品を届ける「こどもふるさと便」 寄付の使いみちに思いを反映 ネッスー2025年10月16日
-
「NIPPON FOOD SHIFT FES.」に出展へ 井関農機2025年10月16日
-
マルトモが愛媛大学との共同研究結果を学会発表 鰹節がラット脳のSIRT1遺伝子を増加2025年10月16日
-
マックスの誘引結束機「テープナー」用『生分解テープ』がグッドデザイン賞を受賞2025年10月16日
-
北海道芽室町・尾藤農産の雪室熟成じゃがいも「冬熟」グッドデザイン賞受賞2025年10月16日
-
夏イチゴ・花のポット栽培に新たな選択肢「ココカラ」Yタイプ2種を新発売2025年10月16日
-
パルシステムの奨学金制度「2025年度グッドデザイン賞」を受賞2025年10月16日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月16日