エジプシャンクローバーの高精度全ゲノム解読 品種特性を最新ロングリード技術で解明 かずさDNA研究所2025年1月28日
かずさDNA研究所、エジプト植物病理学研究所、カフル・エル・シェイク大学は共同で、エジプシャンクローバーの全ゲノムを解読した。
エジプシャンクローバー
エジプシャンクローバー(学名:Trifolium alexandrinum)は、中東地域の地中海沿岸に自生するマメ科のクローバー。作物にとって過酷な半乾燥地で栽培することができるため、家畜の餌となる飼料作物として重要な品目の一つとなる。
エジプシャンクローバーには、刈り取っても再生して複数回収穫ができる品種と一度しか収穫できない品種がある。複数回収穫できる品種は、生産量が多い特徴がある一方、一度しか収穫できない品種には、緑肥として土壌改良に利用しやすいという特徴を持っている。
効率よく目的に合わせた品種開発を行うには、ゲノム情報を用いた育種計画が求められることから、同研究では、最新のロングリード技術を用いて2品種を比較した。
同研究の結果、2品種の間でゲノムサイズに約1000万塩基対の違いを見出し、品種間で遺伝的に大きな違いがみられる箇所をゲノム中に25か所を特定。この25か所に含まれる遺伝子が品種の特徴を決定していると推定される。
今回決定されたゲノム配列をもとに、今後、生産量の増加や栽培コストの低減した品種育成や、品種の違いとゲノム配列の違いから、有用な遺伝子の探索など分子生物学的な研究の促進につながることが期待される。
同研究は、かずさDNA研究所、JSPS科研費(22H05172、22H05181)の研究助成を受けて行われた。
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