犬型ロボットが農作業を支援 岡山大学農場で最新技術の実証実験を実施2025年3月28日
岡山大学は2月27日、四足歩行(犬型)ロボットの最新技術とその農業への応用可能性を実証実験する「犬型ロボット×農業最前線~未来の農業を体感する講演会&体験会~」を岡山大学農場で開催した。
犬型ロボットのデモンストレーションの様子
講演会と体験会は、学域を横断して結成した中山間地域活性化プロジェクトが内閣府「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環として実施。学生・教職員、農業関係者など約80人が参加した。
体験会では、高知工科大学の栗原徹教授とその研究室の学生が、岡山大学農場で犬型ロボット「Spot」を活用した農作業支援のデモンストレーションを実施。栗原教授らは、Spotに農場内をマッピングしてトラックの場所を記憶させ、音声認識を利用してトラックまで自動で籠を運搬させる様子を披露した。このシステムは、農作業の負担軽減や効率化に大きく貢献することが期待される。
次に、「おかやまテックガレージ」にも所属している学生チームにより、同学が整備した四足歩行ロボット「Unitree Go2」のデモンストレーションを実施。学生らは、Unitree Go2にジャンプさせるなどの操作を実演し、ロボットの高い機動性と制御技術を紹介した。
さらに、体験会では犬型ロボットが傾斜地や不整地でも安定して移動できる様子が紹介。農作物の運搬や収穫補助など、多岐にわたる農作業への応用可能性が示された。
栗原教授による講演
続く講演会では、栗原教授が高知工科大で行われている実証実験の詳細を説明。犬型ロボットの農業現場での実践的な活用方法について、参加者と議論した。参加者からは、「ロボット技術が農業の未来を切り開く可能性を感じた」「実際に間近で見て、その性能の高さに驚いた」などの声が寄せられた。
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