【注意報】花き類、野菜類、ダイズにオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年7月3日
愛知県農業総合試験場は、花き類、野菜類、ダイズにオオタバコガが県内全域で多発のおそれがあるとして、7月2日に令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
愛知県農業総合試験場によると、フェロモントラップの5月第6半旬から6月第5半旬までの総誘殺数が平年と比較して多い(豊田市は5月第4半旬から6月第3半旬まで)(図)。
・稲沢市(キクほ場)102頭(平年47頭、前年81頭)で、過去10年間と比較して2番目に多い。
・豊川市(キクほ場)169頭(平年67頭、前年123頭)で、過去9年間と比較して最
も多い。
・碧南市(ニンジンほ場)303頭(平年154頭、前年162頭)で、過去8年間と比較して最も多い。
・西尾市(ダイズほ場)172頭(平年94頭、前年173頭)で、過去10年間と比較して3番目に多い。
・豊田市(ダイズほ場)105頭(平年45頭、前年45頭)で、過去10年間と比較して最も多い。
名古屋地方気象台が6月26日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いと予想。オオタバコガの発生に好適な条件となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)茎、花蕾、果実あるいはキャベツ等の結球部に食入した幼虫や、齢が進んだ幼虫に対しては薬剤の効果が著しく低くなるため、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底する。
(2)被害残渣は、卵や幼虫が付着している可能性があるため放置せず適切に処分する。
(3)オオタバコガは寄生範囲が広く、ほ場周辺の雑草は増殖源になるため除去する。
(4)施設栽培では成虫の飛び込みに注意し、開口部を防虫ネットで被覆する。
(5)今後もほ場への飛来が続くことが予想されるため、薬剤防除後もこまめにほ場を巡回し、発生状況に注意する。
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