【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ 2025年7月15日
栃木県農業総合研究センターは、水稲に斑点米カメムシ類(クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、イネカメムシ、ミナミアオカメムシ、イネホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ)が県全域で多発のおそれがあるとして、7月14日に令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。

栃木県農業総合研究センターによると、県内44か所で実施した雑草地等における斑点米カメムシ類すくい取り調査の結果、斑点米カメムシ類の捕獲頭数は平年値の約2倍以上と多かった(表1)。
カメムシ類の種類・地域別の捕獲頭数は、斑点米に大きな影響を及ぼすクモヘリカメムシ、ホソハリカメムシは県北中部でやや多い~多く、イネカメムシは県中南部で多い。なお、これまでこの時期には発生が認められなかったミナミアオカメムシが、県南部で捕獲された。
気象庁が7月10日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の平均気温は高い見込み。斑点米カメムシ類の活動や増殖に好適な条件となる。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)農政部経営技術課の水稲の生育診断速報(7月10日発表)によると、早植コシヒカリの出穂期は県平均で7月21日と前年より早い見込みであるため、適切な時期に防除する。

(2)斑点米の発生を抑制するため、出穂期7~10日後頃(穂ぞろい期~乳熟初期)に液剤で防除する(表2)。その後も発生が多い場合は7~10日間隔で1~2回の追加防除を行う。なお、イネカメムシの発生地域では、令和7(2025)年度病害虫発生予察注意報第2号を参考に、不稔を抑制するため出穂期に液剤による防除を行う。
(3)周辺より出穂が早い、または遅い品種・作型では、被害が集中しやすいため防除を徹底する。
(4)斑点米カメムシ類の誘引源となる水田内のイネ科雑草、ホタルイ等を防除する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































