【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 県下全域で多発のおそれ 岐阜県2025年8月4日
岐阜県病害虫防除所は、野菜・花き類にオオタバコガが県下全域で多発のおそれがあるとして、7月31日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。
写真：トマトを食害するオオタバコガ（提供：岐阜県病害虫防除所）
岐阜県病害虫防除所によると、フェロモントラップによる誘殺数は6月下旬から増加。7月第1半旬から第4半旬までの総誘殺数は、可児市で265頭（平年比約2.3倍）、下呂市で79頭（平年比約6.1倍）と誘殺数が多い（図1、2）。7月上旬から中旬の調査ではナス、トマトで幼虫による食害が確認されている。
名古屋地方気象台が7月24日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高い予想。オオタバコガの発生に好適な条件が続くと考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
（1）被害部位や剪定後の茎葉には卵や幼虫が付着している可能性があるため、ほ場外に持ち出して適正に処分する。
（2）幼虫は花蕾や果実を食害するため、これらの部位をよく観察し、食害痕や虫糞が確認された場合は薬剤防除を実施する。
（3）花蕾や果実に食入した幼虫や生育が進んだ幼虫に対しては薬剤の効果が著しく低下するため、発生初期の若齢幼虫に対する薬剤防除を徹底する。
（4）施設栽培では、開口部に防虫ネットを被覆し、成虫の侵入を防止する。
（5）農薬の使用にあたっては、最新の登録情報を参照し、適正に使用する。
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