【注意報】野菜類、花き類、豆類にシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年8月7日
兵庫県病害虫防除所は、野菜類、花き類、豆類にシロイチモジヨトウが県内全域で多発のおそれがあるとして、8月7日に令和7年度病害虫発生予察注意報第3号を発表した。
兵庫県病害虫防除所によると、加西市と朝来市に設置しているシロイチモジヨトウ用のフェロモントラップで6月以降、平年を上回る誘殺が認められ、7月にも誘殺数は依然として多く推移している(図)。
7月の合計誘殺数は、加西市で164頭(平年の2.4倍)、朝来市で70頭(同5.4倍)と平年より多い。県内のねぎ、ピーマン、だいず栽培圃場で既に同種による被害が認められている。
気象庁が7月22日に発表した近畿地方の3か月予報によると、8~10月の気温は平年より高く推移。シロイチモジヨトウの活動に好適な条件が続き、幼虫による被害が発生する恐れがある。近年、秋期にも気温が高く推移する傾向にあり、2024年のように10月以降も本種の発生が収まらず(図)、被害の発生が長期化することが懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)シロイチモジヨトウは広食性で、加害作物は、ねぎ、たまねぎ、はくさい、ピーマン等の野菜類から、カーネーション、きく、トルコギキョウ等の花き類、だいず、あずき等の豆類と広範囲におよぶ(写真1)
(提供:兵庫県病害虫防除所)
(2)卵は鱗毛で覆われた卵塊で産み付けられ(写真2)、孵化直後の若齢幼虫は集団で加害する(写真3)。卵塊や分散前の若齢幼虫の早期発見に努め、速やかに捕殺する。
(提供:兵庫県病害虫防除所)
(3)成虫の産卵防止対策には防虫ネット(目合4mm以下)、黄色防蛾灯、性フェロモン剤(交信かく乱剤)の利用が有効。
(4)中・老齢幼虫(写真4)には殺虫剤の効果が低くなるため、薬剤防除は若齢幼虫期に行う。シロイチモジヨトウは全国的に薬剤抵抗性の発達事例が多く報告されている。兵庫県でも一部の薬剤で殺虫効果が低い事例を認めているため、薬剤散布後も防除効果の確認に努める。
(提供:兵庫県病害虫防除所)
(5)薬剤散布を行う場合は、産地や地域における薬剤の使用実態を考慮しながら、農作物病害虫・雑草防除指導指針等を参考に薬剤を選定し、農薬使用基準を守る。
重要な記事
最新の記事
-
【2025国際協同組合年】「協同組合っていいかも!」 若い世代へ発信を 連続シンポ第6回2025年10月15日
-
イネカメムシをムシヒキアブが捕食 「天敵」防除に可能性 有機農研シンポで報告2025年10月15日
-
平成の大合併と地方自治【小松泰信・地方の眼力】2025年10月15日
-
公開シンポ「わが国の農業の将来を考える」11月1日開催 日本農学アカデミー2025年10月15日
-
令和7年度加工食品CFP算定ロールモデル創出へ モデル事業の参加企業を決定 農水省2025年10月15日
-
西崎幸広氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」草津市で開催2025年10月15日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 三重で開催 JA全農2025年10月15日
-
新米など新潟県特産品が「お客様送料負担なし」キャンペーン実施中 JAタウン2025年10月15日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」マロンゴールドで鹿児島の郷土料理「がね」を調理 JAタウン2025年10月15日
-
みなとみらいでお芋掘り「横浜おいも万博2025」さつまいも収穫体験開催2025年10月15日
-
JA全農京都×JA全農兵庫×JA全農ふくれん「ご当地ピザ」セット販売 JAタウン2025年10月15日
-
2027年国際園芸博にタイ王国が公式参加契約2025年10月15日
-
「水田輪作新技術プロジェクト」キックオフフォーラム開催 農研機構2025年10月15日
-
「第77回秋田県農業機械化ショー」にSAXESシリーズ、KOMECTなど出展 サタケ2025年10月15日
-
「直進アシスト搭載トラクタ」がみどり投資促進税制の対象機械に認定 井関農機2025年10月15日
-
東京駅「秋の味覚マルシェ」で新米や採れたて野菜など販売 さいたま市2025年10月15日
-
県民みんなでつくる「白米LOVE」公開 ごはんのお供をシェア 兵庫県2025年10月15日
-
16日は「世界食料デー」賛同企業など「食」の問題解決へランチタイムに投稿2025年10月15日
-
農機具プライベートブランド「NOUKINAVI+」公式サイト開設 唐沢農機サービス2025年10月15日
-
年に一度の幻のじゃがいも「湖池屋プライドポテト 今金男しゃく 岩塩」新発売2025年10月15日